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アルバムについて
フィンランドのメロディックデスメタルバンドのアルバム。
トラックリスト※赤字はお気に入りトラック
- ①I Hurt
- ②My Bodom (I Am The Only One)
- ③Morrigan
- ④Horns
- ⑤Prayer For The Afflicted
- ⑥I Worship Chaos
- ⑦Hold Your Tongue
- ⑧Suicide Bomber
- ⑨All For Nothing
- ⑩Widdershins
- ⑪Mistress Of Taboo (Bonus Track)
- ⑫Danger Zone (Bonus Track)
お気に入りの曲
- ①I Hurt
- ④Horns
- ⑥I Worship Chaos
- ⑨All For Nothing
好きなところ
シンセの美しさ格好良さと攻撃的なギターが攻め立てる音楽性が相変わらず格好いところ。
好きではないところ
ないですね。
説明
今作も変わらずチルボド節というか、音楽性は変わりませんね。長く続けているバンドなので、いろいろな評価があります。
スラッシーでエッジの効いたザクザクと刻まれるギターとシンフォニックなシンセのコンビネーションは相変わらずで、攻撃的なスタンスも非常に洗練されています。
そして今回もかなり攻めていますね。非常にアグレッシブな作品となっています。
シンセの装飾はもちろんギターソロの流麗なテクニックも素晴らしく、その美しさと攻撃性が絶妙なバランスで絡み合い、楽曲の素晴らしさに貢献しています。
世間の評価は厳しめ?
個人的には悪くないと思っています。まあ、個人的には3rdまではむちゃくちゃはまり、それ以降は新鮮度が減少していったというか・・・今作はどうかというと、最近のチルボド作品の中では悪くないなと思ってます。
では多くの人がこの作品をどう評価しているのかというと、結構厳し目の人が結構いるようですね。
チルボドらしさを感じつつもどこかデビュー当時に多く感じた感動が薄れてしまっているというか、無難さも感じてしまうどこかもどかしさを覚えてしまっているのが正直な所です。
最高に素晴らしいものを生み出しているとは思いますが、やはりアルバムをリリースする度に、デビュー当時の感動を常に味わわせることは本当に大変で難しいですよね。
様々な経験を積む中で、さまざまな影響を受けることがあります。プロデューサーからの影響や周りの意見など、環境や時間の経過による変化もあります。そのため、最高の状態を維持し続けることは非常に困難なことだと思います。
確かにキラーチューンがないのは確か
アルバムを通して聴いてみると、確かにキラーチューンがないんですよね。
ガツン!とくるような曲が欲しかったのに、それが無いのが何とももどかしいです。
何をもって素晴らしいと思うか
繰り返しになりますが、個人的には悪い評価ではないと思います。
ただ、過去の作品にこだわると評価もそれに引きずられているところがあるんですよね。
どうしても過去の作品と比較してしまい、物足りなさを感じてしまうのは否めないんです。
なので、悪くないんだけど・・・と、ついそう思ってしまいます。
改めて作品の素晴らしさを味わってみる
チルボドに対する先入観みたいなものは一回捨てて、ただ純粋にシンフォニックなエクストリーム色の強いメロデスアルバムとしてアルバム全部を聴き通してみると、純粋に本作を楽しむことができました。
例えば#4「Horns」の出だしからブラストしつつ非常に攻撃的に攻め立てながらも疾走する展開には痺れますし、#10「Widdershins」の出だしの格好良さなんてヘビロテしたくなるほどにはまりますしね。
お勧めの曲について
私のお勧めの曲は以下の通りです。
#1「I Hurt」
#4「Horns」
#6「I Worship Chaos」
#10「Widdershins」
◆#1「I Hurt」
シンフォニックなシンセとメロディアスなチルボド、そしてわかるギターによる曲のイントロは、聴いていてぞくっとしますね。
なんというか、もうベテランとしての風格を感じさせるオーラを感じるというか。
チルボドとわかるサウンドを一聴して、少し興奮させられます。スタスタと疾走する様はやっぱり格好いいですね。流麗なギターソロの美しさもさすがの一言です。
◆#4「Horns」
ブラストしながらズドドドと勢いよく突っ走って行くその勢いがめちゃくちゃ格好いいですね。そのまま疾走していくそのスピード感が何とも気持ち良いです。
こういうスピード感溢れるナンバーを作れるところこそチルボドの真骨頂ですね。激しくて速くて勢いがある曲は聴いていてテンションが上がるので最高に気持ち良いです。
シンセのソロパートもこれが速くてギターとのユニゾン部分もこれまた格好いいんですよね。ライブで聴いてみたいナンバーです。
◆#6「I Worship Chaos」
出だしのスラッシーなギターにぞくぞくさせられるナンバーで、アップテンポで曲が展開していき、テンションの高いままに突き進んでいくデスラッシュナンバーです。
シンセのソロパートは非常に流麗で攻撃的かつ美しい演奏を聴かせてくれます。曲自体は非常に攻撃的で、テンションが高く暴れてくれるのが素晴らしいですね。
◆#10「Widdershins」
出だしのメロディアスなギターはなんだろう…どこか懐かしさを感じさせてくれるんですよね。ふと、In Flamesの「The Jester Race」を思い出してしまいました。
そういった想像もあり、嬉しくも懐かしい感情が私を包んでくれるのですが、曲自体はアップテンポで格好いい曲です。
メロディアスで聴きやすいのもかなりいいですね。ギターソロも流麗で非常に美しく、シンセのソロもこれまた格好いいですね。かなりお勧めの曲です。
本作のマイナスかなーって思うところは?
ゆっくりしたパートの曲は中にはちょっと退屈かな、と思えるものがありますね。
色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?
キラーチューンがないという点で、目玉となる要素が見当たらないのがもどかしいですが、全体的にはバランスの取れた無難なアルバムだと思います。
悪くはないけど、凄くいいかというと微妙なところで、あくまで相変わらずなチルボドサウンド、といったところでしょうかね。
個人的には「あり」と思いますが、無難な作品といったところです。
某雑誌では評価は高く、某ECサイトでのレビューでは悪い評価が多い(良い評価もありますが)というのが実情のようです。
映像
I Worship Chaos
評価
評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)
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