イヤホンから突然ピー音が鳴った!原因と対処法・故障の判断基準を完全解説

当サイトのコンテンツにはプロモーション(広告)が含まれています

イヤホンで音楽や動画を楽しんでいるとき、突然「ピーッ」という大きな異音が鳴って驚いた経験はないでしょうか。あまりに突然のことで「イヤホンが壊れてしまったのでは?」「スマホがおかしいのか?」と不安に思う方は少なくありません。また、耳が痛くなるような大音量だった場合、また突然鳴るかもしれないという恐怖から、イヤホンを使うこと自体が怖くなってしまうこともあるでしょう。

結論からお伝えすると、イヤホンから鳴るピー音には非常に多くの原因があり、必ずしもイヤホン本体の故障とは限りません。一時的な通信エラーや、イヤホンに搭載されている機能(ノイズキャンセリングなど)の誤作動、さらにはバッテリー不足を知らせる仕様上の警告音であるケースも多々あります。

しかし、原因が何であれ、突然非常に大きな音が鳴った場合は、原因究明よりも「耳の安全を確保すること」が最優先です。

この記事では、イヤホンからピー音が鳴った場合に今すぐ取るべき行動から、有線・ワイヤレス(Bluetooth)それぞれの原因、自分でできる対処法、そして故障を疑うべきケースまでを徹底的に解説します。症状を一つずつ切り分けていくことで、安全にトラブルを解決する手順がわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

1. イヤホンからピー音が鳴ったら、まず使用を止めて原因を確認しよう

イヤホンから突然「ピー」という音が聞こえると、「故障したのかな?」と驚いてしまいますよね。

焦って何度も抜き差ししたり、設定を変えたりしたくなるかもしれませんが、まずはイヤホンの使用を止めて、耳の安全を優先しましょう。

原因がわからないまま使い続けると、再び大きな音が鳴ってしまう可能性もあります。

まずはイヤホンを耳から外し、音量を下げてから、何が原因なのかをひとつずつ確認していくことが大切です。

ここでは、ピー音が鳴ったときに最初にしておきたいことと、考えられる原因をわかりやすくご紹介します。

1-1. ピー音の原因はいくつかあり、必ずしも故障とは限らない

イヤホンから聞こえるピー音には、いくつかの原因が考えられます。

有線イヤホンの場合は、ケーブルの断線や端子の接触不良によって、電気的なノイズが発生することがあります。

一方、ワイヤレスイヤホン(Bluetoothイヤホン)では、周囲の電波との干渉や、ノイズキャンセリング機能の一時的な不具合などが原因になることもあります。

また、製品によってはバッテリー残量が少なくなったことを知らせる警告音として、「ピー」という音が鳴る場合もあります。

そのため、ピー音が鳴ったからといって、すぐに「イヤホンが故障した」と決まったわけではありません。

スマートフォンやパソコン側の一時的な不具合であれば、再起動するだけで改善することもあります。

大切なのは、ピー音の原因が

  • 一時的な不具合なのか
  • 製品の仕様による音なのか
  • イヤホンそのものの故障なのか

を、順番に確認していくことです。

慌てて買い替える前に、まずは簡単に確認できるところから見ていきましょう。

1-2. まず最初にやること|耳の安全を確保しよう

突然、大きなピー音が鳴った場合は、原因を調べる前に耳の安全を優先しましょう。

次の順番で対応すると安心です。

  1. いったんイヤホンを耳から外す

大きなピー音を長時間聞き続けると、耳に負担がかかる可能性があります。

異常な音が聞こえたら、まずはイヤホンを耳から外して、少し離しておきましょう。

  1. 再生を止めて音量を下げる

スマートフォンやパソコンで再生している音楽や動画を停止します。

そのうえで、端末の音量もいったん最小まで下げておくと安心です。

再びイヤホンを接続したときに、突然大きな音が鳴るのを防ぎやすくなります。

  1. イヤホンの接続を解除する

有線イヤホンの場合は、イヤホンジャックや変換アダプタからケーブルを抜きましょう。

ワイヤレスイヤホンの場合は、スマートフォンやパソコンのBluetooth設定から接続を解除します。

イヤホンを充電ケースに戻すことで接続を切れる製品であれば、ケースに戻しても大丈夫です。

  1. 同じ状態のまま何度も試さない

「もう一度鳴るかな?」と気になっても、原因がわからない状態でイヤホンを耳につけ、何度も再生するのは避けたほうが安心です。

動作を確認するときは、イヤホンを耳につけず、机などに置いた状態で試してみましょう。

音が漏れ聞こえる程度の距離から確認すれば、突然大きな音が鳴った場合にも耳への負担を抑えられます。

1-3. 症状別|イヤホンのピー音の原因・早見表

ピー音の原因を探すときは、「どんなタイミングで鳴るのか」を確認すると原因を絞り込みやすくなります。

自分の症状に近いものがないか、次の表でチェックしてみてください。

ピー音が鳴る状況考えられる原因最初に試すこと故障の可能性
突然大きな音で鳴った通信エラー、アプリの不具合、ハウリングイヤホンを外し、再生を止めて接続を解除する中(一時的なエラーの場合もあります)
一定間隔で鳴る(数分おきなど)バッテリー残量低下の警告音、通知音イヤホンを充電し、取扱説明書を確認する低(製品の仕様である可能性があります)
片耳だけから鳴る左右の同期エラー、片側の断線、マイクの不具合再ペアリングする、端子を掃除する高め(イヤホン側の不具合も考えられます)
有線接続時、ケーブルを動かすと鳴るケーブルの断線、プラグの接触不良別の端末に接続する、端子をやさしく拭く高め(断線や接触不良の可能性があります)
ワイヤレス接続時だけ鳴るBluetoothの電波干渉、接続方式の問題場所を移動する、ペアリングし直す低(通信環境が原因のこともあります)
ANC(ノイズキャンセリング)使用時に鳴るマイクのハウリング、センサーの汚れANCをオフにする、マイク周辺を掃除する中(汚れを取ると改善する場合があります)
特定のアプリや音源だけで鳴るアプリの不具合、音源そのもののノイズ別のアプリや音源で再生してみる低(アプリや音源側の問題が考えられます)
再起動すると改善するスマートフォンやPC側の一時的な不具合OSを確認し、必要に応じてアップデートする低(端末側の問題である可能性があります)
何をしても鳴り続けるイヤホン内部の基板などの故障使用を中止し、メーカーサポートへ相談する非常に高い(イヤホン内部の故障が考えられます)

ピー音が鳴ったからといって、必ずしもイヤホンが壊れているとは限りません。

充電や再接続、端末の再起動など、ちょっとした操作だけで改善するケースもあります。

まずは耳の安全を確保したうえで、「いつ・どんな状態でピー音が鳴るのか」を確認しながら、ひとつずつ原因を絞り込んでいきましょう。

2. イヤホンからピー音が鳴る主な原因

早見表でも確認したように、イヤホンからピー音が鳴る原因はいくつか考えられます。

「故障したのかな?」と心配になるかもしれませんが、必ずしもイヤホン本体が壊れているとは限りません。

ここでは原因をいくつかのカテゴリに分けてご紹介します。ご自身の使用環境に当てはまりそうなものがないか、順番に確認してみてください。

2-1. 物理的な接続や端子の問題(主に有線)

有線イヤホンでまず確認したいのが、プラグや端子の接触不良です。

イヤホンのプラグ(金属の端子部分)や、スマートフォン・パソコン側のイヤホンジャック(差し込み口)には、知らないうちにホコリや皮脂汚れが付着していることがあります。

こうした汚れによって接触が不安定になると、電気が正常に流れにくくなり、「ピー」「ガリガリ」といったノイズが聞こえる場合があります。

また、ケーブルの内部にある細い銅線が切れかかっている「半断線」も原因のひとつです。ケーブルを動かしたときだけ音が鳴ったり、角度によってノイズが出たりする場合は、ケーブル内部に問題が起きている可能性があります。

2-2. 通信・システム面の問題(主にワイヤレス)

ワイヤレスイヤホンの場合は、Bluetoothの通信環境が関係していることもあります。

Bluetoothでは主に2.4GHz帯の電波が使われています。この周波数帯は、Wi-Fiルーターや電子レンジ、周囲にあるほかのワイヤレス機器などでも使われているため、電波が混み合いやすいという特徴があります。

特に、人が多い場所や電波を発する機器がたくさんある場所では、Bluetoothの通信が一時的に不安定になることがあります。

その影響で音声データがうまく処理されず、「ピー」という電子音やノイズとして聞こえることもあります。

場所を移動すると症状がなくなる場合は、周囲の電波環境が影響している可能性も考えられます。

2-3. 製品仕様による通知音や警告音

意外と見落としやすいのが、イヤホンの故障ではなく、もともとの製品仕様によって鳴っている通知音です。

たとえばワイヤレスイヤホンでは、バッテリー残量が20%や10%を下回ると、「ピー」「プー」といった電子音を一定間隔で鳴らし、充電を知らせる製品があります。

そのため、「突然ピー音が鳴り始めた」と感じたときは、まずバッテリー残量を確認してみるのもおすすめです。

また、イヤホン本体のタッチセンサーに髪の毛や指などが触れ続けていると、操作音が何度も鳴ることがあります。それをピー音や異音だと感じてしまうケースもあるため、装着位置もあわせて確認してみてください。

2-4. 経年劣化や物理的な故障

落下による強い衝撃や、雨・汗などによる浸水が原因で、イヤホン内部に不具合が起きることもあります。

イヤホンの中には小さな電子部品が入っているため、水分や強い衝撃によって内部の基板などに問題が起こると、正常に音を処理できなくなり、異音が発生する場合があります。

また、大切に使っていても、長期間使用しているうちに内部のパーツが少しずつ劣化していくことがあります。

接続方法や設定などを確認してもピー音が鳴り続ける場合は、イヤホン本体が故障している可能性も考えられます。

特に、焦げたようなにおいがする、異常に熱くなるといった症状がある場合は、そのまま使い続けず、使用を中止したほうが安心です。

3. 有線イヤホンからピー音が鳴る原因と対処法

有線イヤホンから突然「ピー」という音が聞こえると、故障したのではないかと不安になりますよね。

有線イヤホンは、ケーブルを使ってスマートフォンやパソコンなどに直接つなぐシンプルな仕組みです。そのため、ピー音が鳴る原因も、接続部分やケーブルなど比較的確認しやすいところにあるケースが少なくありません。

ここでは、有線イヤホンからピー音が鳴るときに考えられる原因と、自分で試せる対処法をご紹介します。

3-1. プラグや接続端子・ケーブルの接触不良と汚れ

有線イヤホンからピー音や異音がするとき、まず確認しておきたいのが、イヤホンのプラグや端末側のイヤホンジャックです。

プラグとは、スマートフォンやパソコンに挿し込む金属部分のこと。スマートフォンをポケットやカバンに入れて持ち歩いていると、イヤホンジャックの中に細かなホコリや糸くずが入り込むことがあります。

そのままプラグを挿すと、汚れによって金属部分がうまく接触せず、音声信号が乱れてピー音やノイズにつながることがあります。

また、イヤホンのプラグに手垢や皮脂が付着し、表面が汚れている場合も同じような症状が出ることがあります。

【対処法】

まずはイヤホンを端末から抜き、プラグの金属部分を乾いた柔らかい布でやさしく拭いてみましょう。メガネ拭きのような柔らかい布がおすすめです。

端末側のイヤホンジャックにホコリが見える場合は、エアダスターを使って吹き飛ばす方法があります。

ただし、つまようじや金属製の細い棒などをジャックの奥まで差し込むのは避けましょう。内部の接点を傷つけてしまい、かえって故障につながるおそれがあります。

3-2. Lightning・USB-Cなど変換アダプタの不具合

最近のスマートフォンでは、イヤホンジャックが搭載されていない機種も増えています。

そのため、iPhoneや一部のAndroidスマートフォンでは、Lightning端子やUSB-C端子から3.5mmイヤホンジャックへ変換する「変換アダプタ(変換ケーブル)」を使っている方も多いでしょう。

実は、この変換アダプタの中にも音を処理するための部品が入っています。

代表的なのが「DAC(ダック)」と呼ばれるチップです。DACには、デジタル信号をイヤホンで再生できるアナログ音声へ変換する役割があります。

イヤホン本体に問題がなくても、変換アダプタの内部で不具合が起きていたり、熱を持っていたりすると、ピーという高いノイズが聞こえることがあります。

また、品質が安定していない変換アダプタでは、同じような症状が起こる可能性もあります。

【対処法】

変換アダプタを使っている場合は、一度取り外してから挿し直してみましょう。

それでもピー音が続く場合は、可能であれば別の変換アダプタに交換し、正常に音が聞こえるか確認してみてください。

別のアダプタでは問題なく使えるのであれば、もともと使用していた変換アダプタに不具合が起きている可能性があります。

新しく用意する場合は、AppleやGoogleなどのメーカー純正品や、対応機種が明記された信頼できる製品を選ぶと安心です。iPhone向けの製品であれば、MFi認証なども選ぶ際の目安になります。

3-3. スマホ・PCなど再生端末側のシステムエラー

イヤホン自体を確認しても特に問題が見当たらない場合は、スマートフォンやパソコン側に原因があるかもしれません。

スマートフォンやパソコンでは、OS(オペレーティングシステム)や内部のオーディオシステムが音声を処理しています。

何らかの理由で一時的なエラーが起きたり、複数のアプリを同時に動かして端末に負荷がかかったりすると、音声が正常に処理されず、ノイズが発生する場合があります。

【対処法】

このような場合に、まず試してみたいのが端末の再起動です。

スマートフォンやパソコンの電源を一度切り、再び起動してみましょう。

再起動すると、一時的なシステムエラーやメモリの状態がリセットされます。そのため、再起動するだけでピー音が収まるケースもあります。

イヤホンを掃除しても改善しないときは、手軽に試せる方法として一度確認してみてください。

3-4. 別のイヤホン・別の端末を使った原因の切り分け

ここまで試しても原因がわからない場合は、イヤホンと端末のどちらに問題があるのかを切り分けてみましょう。

たとえば、イヤホンケーブルの内部が断線しかけていると、ケーブルを動かしたときや特定の角度になったときだけ、ピー音やノイズが聞こえることがあります。

ただ、見た目だけでは断線しているかどうかわからないことも少なくありません。

そんなときは、別の端末やイヤホンを使って比較すると原因を判断しやすくなります。

【対処法】

まず、現在使っている有線イヤホンを、別のスマートフォンやパソコン、ゲーム機などにつないで音を聞いてみましょう。

別の端末でも同じようにピー音が鳴る場合は、イヤホン側に原因がある可能性が高くなります。ケーブルの断線やプラグ部分の不具合などが考えられるでしょう。

一方、別の端末では問題なく音が聞こえる場合は、イヤホンではなく、最初に使用していたスマートフォンやパソコン側に原因がある可能性があります。

イヤホンジャックや変換アダプタ、端末のシステムなどを順番に確認してみてください。

このように、別のイヤホンや端末と組み合わせて試すことで、「イヤホン側なのか、端末側なのか」を切り分けやすくなります。原因がなかなか見つからないときは、ひとつずつ確認していくのがおすすめです。

4. ワイヤレスイヤホンからピー音が鳴る原因と対処法

Bluetoothで接続するワイヤレスイヤホンや完全ワイヤレスイヤホンから、突然「ピー」という音がすると、「故障したのかな?」と心配になりますよね。

ワイヤレスイヤホンのピー音には、Bluetoothの通信状態やバッテリー、ノイズキャンセリング機能など、いくつかの原因が考えられます。

ひとつずつ確認していけば原因を見つけられることも多いので、まずは症状に当てはまりそうなものからチェックしてみましょう。

4-1. Bluetooth接続の不安定さと電波干渉

ワイヤレスイヤホンは、スマートフォンとイヤホンの間でBluetoothの電波(2.4GHz帯)を使い、音声データをやり取りしています。

とても便利な仕組みですが、周囲の障害物やほかの電波の影響を受けやすいという特徴もあります。

たとえば、満員電車の中や大きな交差点、Wi-Fiルーターのすぐ近くなど、たくさんの電波が飛び交う場所では、Bluetoothの通信が不安定になることがあります。稼働中の電子レンジの近くでも、電波干渉が起こる場合があります。

こうした影響で通信が一時的に途切れたり、データをうまく受信できなかったりすると、「ピー」「プツプツ」といった電子的な音が聞こえることがあります。

【対処法】

まずは、少し場所を移動して様子を見てみましょう。

人混みから離れたり、Wi-Fi機器などから距離を取ったりしたあとにピー音が収まるのであれば、一時的な通信トラブルが原因だった可能性があります。

また、スマートフォンをカバンの奥に入れている場合は、胸ポケットなどイヤホンに近い位置へ移してみるのもおすすめです。スマートフォンとイヤホンの距離を近づけることで、通信が安定しやすくなることがあります。

4-2. バッテリー低下や製品固有の警告音(仕様の確認)

ワイヤレスイヤホンならではの原因として考えられるのが、「バッテリー残量が少なくなったことを知らせる警告音」です。

イヤホン本体の充電が少なくなると、充電のタイミングを知らせるために音が鳴る製品があります。

警告の方法は製品によってさまざまです。

「Battery Low」と音声で知らせてくれるものもあれば、音楽を聴いている途中に、数分おきに「ピッ」「ピー」と電子音だけが鳴るものもあります。

初めて聞く音だと、「突然変な音が鳴り始めた」と故障を疑ってしまうかもしれません。

【対処法】

一定の間隔でピー音が鳴っている場合は、まずイヤホンを充電ケースに戻し、十分に充電してからもう一度使ってみましょう。

充電したあとに音が鳴らなくなれば、バッテリー残量を知らせる警告音だった可能性があります。

あわせて、使用しているイヤホンの取扱説明書やメーカー公式FAQで、「警告音」「通知音」などの項目を確認しておくと安心です。

どんなタイミングで、どのような音が鳴る製品なのかを知っておけば、次に同じ音が鳴ったときにも慌てずに対処しやすくなります。

4-3. ノイズキャンセリングやマイクによるハウリング

最近のワイヤレスイヤホンに搭載されている「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」や「外音取り込み機能」が、ピー音に関係していることもあります。

これらの機能では、イヤホンについているマイクで周囲の音を拾い、その音を打ち消すための音をスピーカーから流しています。

ところが、マイク部分を手で覆ってしまったり、イヤホンを耳の奥へ強く押し込んだりすると、スピーカーから出た音を再びマイクが拾ってしまうことがあります。

すると、音が繰り返し増幅されて「ピー」「キーン」といった大きな音が発生する場合があります。これが「ハウリング」と呼ばれる現象です。

イメージとしては、カラオケでマイクをスピーカーに近づけたときに鳴る「キーン!」という音とよく似ています。

【対処法】

イヤホンを触ったときや、耳へ押し込んだときだけピー音がする場合は、ハウリングが起きている可能性があります。

まずは、イヤホンにある小さなマイク部分を指で塞いでいないか確認してみましょう。

また、ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能を一度オフにして、その状態でもピー音が鳴るか試してみてください。

機能をオフにすると音が鳴らなくなる場合は、マイクやノイズ処理機能がピー音に関係している可能性があります。

4-4. 装着状態のズレ・イヤーチップやセンサーの汚れ

ワイヤレスイヤホンは、耳へのフィット具合も音質や機能に大きく関係しています。

シリコン製のイヤーチップが耳のサイズに合っておらず、すき間ができていると、そこから音が漏れてしまい、ハウリングが起こりやすくなる場合があります。

また、一部のイヤホンには、「耳に装着しているかどうか」を判断する近接センサーが搭載されています。

このセンサーに耳垢や皮脂、ホコリなどが付着すると、装着状態をうまく判断できなくなることがあります。その結果、「装着した」「外した」という判定を繰り返し、接続音や操作音が何度も鳴ってしまう場合もあります。

【対処法】

まずは、イヤーチップのサイズが耳に合っているか確認してみましょう。

少し大きいもの、または小さいものへ交換することでフィット感が変わり、症状が改善することがあります。

あわせて、イヤホンのスピーカー部分やセンサー部分も確認してみてください。

汚れが付いている場合は、綿棒や柔らかい布などを使って、傷つけないようにやさしくお手入れしましょう。

汚れを取り除くことでセンサーが正常に働き、ピー音が収まることがあります。

4-5. リセット・再ペアリング・アップデートの実施

ここまで確認してもピー音が続く場合は、イヤホン内部のソフトウェアに一時的な不具合が起きている可能性も考えられます。

ワイヤレスイヤホンの中にも、さまざまな動作を制御するソフトウェア(ファームウェア)が入っています。そのため、スマートフォンと同じように、一度リセットすることで状態が改善することがあります。

【対処法】

まずはスマートフォンのBluetooth設定を開き、該当するイヤホンの登録を一度解除してみましょう。

そのあと、メーカーが案内している手順に従って、イヤホン本体を初期化(ファクトリーリセット)します。

イヤホンを充電ケースへ入れた状態で、ケースのボタンを10秒以上長押しするタイプなどもありますが、初期化の方法は製品によって異なります。

そのため、必ず使用している製品の公式マニュアルを確認してから行ってください。

リセットが終わったら、もう一度スマートフォンとペアリングします。

専用アプリが用意されているイヤホンであれば、ファームウェアのアップデートがないかも確認してみましょう。

最新バージョンへ更新することで、ソフトウェアの不具合が修正され、ピー音などの症状が改善する場合があります。

5. ピー音が鳴るタイミングから原因を見分ける

イヤホンからピー音が聞こえたときは、「いつ鳴るのか」を確認してみましょう。

実は、音が鳴るタイミングをチェックするだけでも、原因をかなり絞り込めることがあります。

ここでは、ピー音が発生するタイミングごとに、考えられる原因と確認方法をわかりやすく紹介します。

5-1. 接続した瞬間・抜き差ししたときに鳴る

有線イヤホンをジャックに挿した瞬間や、抜こうとしたときだけ「ピー」「ガリッ」と音がすることがあります。

この場合は、端子同士が擦れることで発生するノイズや、静電気が放電されたときに流れる一時的な電流の音である可能性があります。

一方、ワイヤレスイヤホンを充電ケースから取り出した瞬間に鳴る場合は、Bluetoothの接続が完了したことを知らせる通知音のケースも少なくありません。

【確認方法】

音楽を再生していない状態で、有線イヤホンのプラグを数回抜き差ししてみましょう。

ジャックの中でプラグを軽く回したとき、動きに合わせて「ガリッ」「ピー」と音がする場合は、端子の汚れや接触不良が考えられます。

ワイヤレスの場合は、毎回ほぼ同じタイミングで同じ音が鳴り、その後は問題なく使えているかを確認してみてください。

いつも同じ接続音が鳴っているだけなら、イヤホンの仕様である可能性があります。

5-2. 音楽や動画を再生した瞬間に鳴る

何も再生していないときは静かなのに、YouTubeや音楽アプリの再生ボタンを押した瞬間だけ「ピー」と鳴ることがあります。

この場合は、端末からイヤホンへ音声データを送る際に、コーデック(音声を圧縮・変換する仕組み)の切り替えがうまくいっていない可能性があります。

また、アプリ側の音声処理が遅れ、再生開始直後のデータがうまく処理されていないケースも考えられます。

【確認方法】

まずは、同じアプリで別の曲や動画を再生してみましょう。

それでも鳴る場合は、別のアプリでも試してみてください。たとえば、音楽アプリで鳴るのであれば、動画アプリを使って確認します。

特定のアプリで再生を始めたときだけピー音がする場合は、イヤホン本体ではなく、アプリ側に原因がある可能性があります。

アプリを一度終了して起動し直したり、最新版にアップデートしたりして様子を見てみましょう。

5-3. 数分おきなど一定間隔で鳴る

音楽を聴いている途中で、5分おきや10分おきなど、ほぼ決まった間隔で「ピッ」「ピー」という音が入ることがあります。

規則正しく鳴る場合は、イヤホンの故障というより、何らかの通知音である可能性があります。

たとえば、ワイヤレスイヤホンのバッテリー残量が少なくなったことを知らせる警告音です。

そのほかにも、LINEやメールなどの通知音が、設定によって電子音のように聞こえている場合があります。

【確認方法】

まずは、イヤホンを十分に充電してから使ってみましょう。

充電しても同じように鳴る場合は、スマートフォンのマナーモードや通知設定も確認してみてください。

スマートフォンの画面を見ながらイヤホンを使い、画面に通知が表示されたタイミングとピー音が鳴るタイミングが一致していないかチェックすると、原因を見つけやすくなります。

5-4. 片耳だけから鳴る

右耳または左耳のどちらか一方だけから、ピー音が聞こえることもあります。

有線イヤホンの場合は、ケーブル内部にある左右どちらかの配線が傷んでいたり、断線しかかっていたりする可能性があります。

ワイヤレスイヤホン、とくに左右が独立したTWSタイプの場合は、左右のイヤホン同士の通信がうまく同期できていないケースも考えられます。

また、片側に搭載されているマイクやセンサーの不具合が影響していることもあります。

【確認方法】

ワイヤレスイヤホンの場合は、いったんスマートフォンとの接続を解除してみましょう。

その後、左右のイヤホンを充電ケースに戻して蓋を閉め、もう一度取り出して再接続します。

左右の通信状態がリセットされることで、症状が改善することがあります。

有線・ワイヤレスを問わず、何度試しても同じ側だけからピー音が鳴る場合は、その片側のイヤホン本体に不具合が起きている可能性があります。

5-5. ノイズキャンセリング(ANC)をオンにしたときだけ鳴る

ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能をオンにした瞬間だけピー音が鳴り、オフにすると音が止まることがあります。

この場合に考えられるのが、「ハウリング」です。

スポンサードリンク

イヤホンのマイクが音を拾い、その音を再びマイクが拾うことで、ピーという大きな音が発生することがあります。

また、ノイズキャンセリングに使われているマイクが、水濡れや衝撃などによって不具合を起こしている可能性もあります。

【確認方法】

まずは、イヤホンの外側にある小さなマイク穴を確認してみましょう。

手垢やホコリなどで塞がれている場合は、イヤホンを傷つけないよう注意しながら清掃します。

また、イヤホンが耳に浅く装着されていると、音漏れによってハウリングしやすくなることがあります。一度装着し直して、症状が変わるか確認してみてください。

それでもANCをオンにするたびに、耳をつんざくような大きなピー音が鳴る場合は、マイクや内部回路に不具合が起きている可能性があります。

無理に使い続けず、メーカーへの相談や修理を検討しましょう。

5-6. 充電中だけ鳴る

ワイヤレスイヤホンを充電ケースに収納したときや、充電ケーブルをつないだときだけ、「ピーッ」という小さな高音が聞こえることがあります。

これは、いわゆる「コイル鳴き」と呼ばれる現象の可能性があります。

内部のコイルやコンデンサなどの電子部品に電気が流れることで、ごく小さな振動が起こり、それが高い音として聞こえるものです。

【確認方法】

まずは、音の大きさを確認してみましょう。

静かな部屋でイヤホンや充電ケースに耳を近づけたときに、かすかに聞こえる程度であれば、電子機器で起こることのある現象です。

ただし、離れた場所からでも聞こえるほど大きな音が出ている場合は注意が必要です。

さらに、触れないほど熱くなっている、焦げたようなにおいがするといった異常がある場合は、そのまま使用しないでください。

すぐに充電ケーブルを抜き、使用を中止しましょう。

5-7. 特定のアプリ・曲・動画だけで鳴る

「YouTubeのこの動画だけピー音がする」「特定のゲームを起動したときだけ鳴る」という場合もあります。

このように特定のコンテンツでしか症状が出ないのであれば、イヤホン本体やスマートフォンではなく、再生している音源そのものにノイズが含まれている可能性があります。

また、アプリの音声処理がうまく動作していないケースも考えられます。

【確認方法】

可能であれば、別のスマートフォンやパソコンを使って、同じアプリ・同じ動画を再生してみましょう。

別の端末でもまったく同じタイミングでピー音が鳴る場合は、その音源データ自体に音が含まれている可能性があります。

その場合は、イヤホンを調整しても改善しないため、別の動画や曲などで問題なく再生できるか確認してみてください。

5-8. 何をしても常に鳴り続ける

端末との接続を解除しても、イヤホンを再起動しても、ノイズキャンセリングをオフにしても、「ピーーー」という音が鳴り続ける場合は注意が必要です。

ここまで紹介した症状のなかでも、比較的深刻な不具合が起きている可能性があります。

イヤホン内部の音声処理を行う部品に不具合が起きていたり、水濡れなどによって内部の基板が損傷していたりするケースが考えられます。

【確認方法】

メーカーが案内しているリセットや初期化の手順を試しても、電源を入れている間ずっとピー音が鳴る場合は、イヤホン本体の故障が疑われます。

何度も電源を入れ直して使い続けるより、いったん使用を中止したほうが安心です。

とくに発熱などの異常も見られる場合は、そのまま使わず、メーカーへの修理相談や買い替えを検討してください。

6. イヤホンとスマホのどちらが悪いか切り分ける方法

ここまでさまざまな原因を見てきましたが、「結局、自分の場合は何が原因なの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。

そんなときは、イヤホンとスマートフォンを一つずつ確認して、原因を切り分けていきましょう。

別のアプリや端末、イヤホンを使って試すことで、イヤホン側に問題があるのか、それともスマートフォン側に原因があるのかを判断しやすくなります。

難しい作業ではありませんので、以下のSTEPを順番に試してみてください。

6-1. なぜ原因の切り分けが必要なのか

メーカーのサポートセンターへ問い合わせるときに、「イヤホンからピー音がします」とだけ伝えても、イヤホン側の問題なのか、スマートフォン側の問題なのかまでは判断できません。

そのため、原因を確認するためにいくつか質問されたり、追加のチェックが必要になったりすることがあります。

そこで、問い合わせる前に「切り分けテスト(クロステスト)」をしておくとスムーズです。

たとえば、

「別のスマホにつないでも同じピー音が鳴りました」

と伝えられれば、イヤホン側に原因がある可能性が高いと判断しやすくなります。

事前に少し確認しておくだけでも、修理や交換の相談が進めやすくなりますよ。

6-2. STEP1:別の音源・アプリを試す

まずは、いちばん手軽な方法から試してみましょう。

現在使っているアプリをいったん完全に終了し、別のアプリで音を再生してみます。

  • 音楽アプリ(SpotifyやApple Musicなど)でピー音が鳴る場合は、YouTubeなど別のアプリで動画や音楽を再生してみます。
  • 別のアプリではピー音が鳴らない場合、最初に使っていたアプリの一時的な不具合や相性が関係している可能性があります。
  • 別のアプリでも同じようにピー音が鳴る場合は、STEP2を確認してみましょう。

6-3. STEP2:端末を再起動する

次に、スマートフォンやパソコンを再起動してみます。

端末を長く使っていると、一時的なエラーなどが原因で音声に問題が起こることがあります。

  • 端末の電源を完全に切ります。
  • 数秒待ってから、もう一度電源を入れます。
  • 再起動したら、同じように音楽や動画を再生してみてください。
  • これでピー音が鳴らなくなれば、端末側のOSや一時的な処理エラーなどが原因だった可能性があります。
  • 再起動しても症状が変わらない場合は、STEP3へ進みましょう。

6-4. STEP3:接続をやり直す

続いて、イヤホンと端末の接続をいったんリセットしてみます。

接触不良やBluetoothの一時的な通信エラーで、ピー音が発生していることもあります。

  • 【有線の場合】
    ケーブルをいったん抜き、端子部分をメガネ拭きなどの柔らかい布でやさしく拭いてから、奥までしっかり挿し直します。
  • 【ワイヤレスの場合】
    スマートフォンのBluetooth設定からイヤホンの登録を削除します。その後、イヤホン本体をメーカーの公式手順に沿って初期化(リセット)し、もう一度ペアリングしてみましょう。

これで改善した場合は、一時的な接触不良や通信エラーだった可能性があります。

接続し直してもピー音が鳴る場合は、イヤホンや端末本体に問題がある可能性も考えられます。次のSTEP4で、さらに詳しく確認してみましょう。

6-5. STEP4:同じイヤホンを別の端末で試す(クロステスト)

ここは、原因を見分けるうえで特に大切なチェックです。

ピー音が鳴っているイヤホンを、別のスマートフォンやタブレット、パソコンなどにつないで音を再生してみます。

手元に別の端末がない場合は、家族のスマートフォンなどを借りて試してみてもよいでしょう。

  • 【結果A】別の端末につないでも、同じようにピー音が鳴る。
    → イヤホン本体、または有線イヤホンの場合はケーブル側に問題がある可能性が高いです。
  • 【結果B】別の端末につなぐと、ピー音が鳴らず問題なく聞こえる。
    → イヤホン自体は正常な可能性が高く、元のスマートフォン側に原因があると考えられます。イヤホンジャックやBluetooth機能などに問題が起きている可能性があります。

6-6. STEP5:同じ端末で別のイヤホンを試す(逆クロステスト)

念のため、今度は反対の方法でも確認してみましょう。

ピー音が鳴っていたスマートフォンに、別の正常なイヤホンを接続して音を再生します。

確認用であれば、100円ショップなどで購入できる有線イヤホンでも構いません。

  • 【結果C】別のイヤホンでは、ピー音が鳴らない。
    → 最初に使っていたイヤホン側に問題がある可能性が高くなります。
  • 【結果D】別のイヤホンにつないでも、同じようにピー音が鳴る。
    → スマートフォン側の音声出力機能などに問題が起きている可能性があります。

STEP4とSTEP5の両方を試すことで、どちらに原因があるのかを、より判断しやすくなります。

6-7. 切り分けテスト結果の判断基準

STEP4とSTEP5の結果をまとめると、以下のようになります。

自分の状況に近いものを確認し、必要に応じてメーカーへの相談や修理、買い替えを検討してみてください。

テスト状況ピー音が鳴るか考えられる原因次の行動
今のイヤホン + 別スマホ鳴るイヤホン側の問題である可能性が高いイヤホンメーカーへ修理・交換を相談
今のイヤホン + 別スマホ鳴らない元のスマホ側に原因がある可能性が高いスマホメーカーへ相談
別のイヤホン + 今のスマホ鳴らない最初のイヤホン側に原因がある可能性が高いイヤホンメーカーへ修理・交換を相談
別のイヤホン + 今のスマホ鳴るスマホ側に原因がある可能性が高いスマホメーカーへ相談

一つずつ確認していけば、「イヤホンが悪いのか、それともスマホが悪いのか」がかなり見えてきます。

原因が分かったら、その結果をメーカーのサポート担当者に伝えてみてください。状況を一から説明するよりも話が伝わりやすく、修理や交換などの案内も受けやすくなります。

7. ピー音が故障の可能性が高いケース

ここまで紹介した対処法を試してもピー音が改善しない場合は、一時的なエラーではなく、イヤホン本体に不具合が起きている可能性も考えられます。

特に、これから紹介する症状に当てはまる場合は、イヤホン本体の故障を疑ったほうがよいでしょう。

7-1. リセットや再起動をしても全く改善しない

ワイヤレスイヤホンのファクトリーリセット(工場出荷時の状態に戻す初期化)を行い、スマートフォンの再起動やBluetooth設定の削除・再登録まで一通り試しても、ピー音が鳴り続けるケースです。

設定をリセットしても症状が変わらない場合は、ソフトウェアではなく、イヤホン本体側に原因がある可能性が高くなります。

たとえば、内部の基板やスピーカーユニット、マイク、バッテリーなどに不具合が起きていることも考えられます。

7-2. 別の端末に接続しても同じピー音が鳴る

STEP4のクロステストで確認したように、パソコンや家族のスマートフォンなど、別の端末に接続しても同じピー音が鳴る場合も注意が必要です。

複数の端末で同じ症状が出るのであれば、スマートフォンとの相性やOS側の不具合ではなく、イヤホン本体に原因がある可能性が高くなります。

「別のスマホでも同じ音がする」という状態なら、故障かどうかを判断するうえで大きな手がかりになるでしょう。

7-3. 片側だけ音が出ないなど、別の異常も起きている

ピー音だけでなく、ほかの症状も同時に起きている場合は、イヤホン本体の不具合を疑ってみてください。

たとえば、

「音楽がまったく聞こえない」
「片方だけ音が出ない」
「音量が極端に小さい」
「音が割れてガビガビになる」
「充電ケースに入れても充電ランプが点灯しない」

といった症状です。

このような異常がピー音と一緒に起きている場合は、イヤホン内部の部品や回路に何らかの問題が生じている可能性があります。

ピー音以外にも気になる症状がないか、一度確認してみるとよいでしょう。

7-4. 落下や水没など、物理的な損傷の心当たりがある

ピー音が鳴り始める前に、イヤホンを落としたり濡らしたりしていなかったかも思い出してみてください。

たとえば、

「コンクリートの地面に落としてしまった」
「ポケットに入れたまま洗濯機で回してしまった」
「急な大雨でずぶ濡れになった」
「スポーツ中に大量の汗が付着した」

といった出来事があった場合です。

イヤホンは小さな本体の中にさまざまな電子部品が入っている精密機器です。そのため、強い衝撃や水分によって、内部の部品に影響が出てしまうことがあります。

見た目には壊れていないように見えても、内部で不具合が起きているケースもあります。

落下や水濡れのあとからピー音が鳴るようになったのであれば、イヤホン本体の故障も考えておきましょう。

7-5. 修理や買い替えの判断基準とメーカーへの相談

故障の可能性が高そうだと感じたら、まずは購入したイヤホンの「保証期間」を確認してみてください。

メーカーや製品によって保証内容は異なりますが、保証期間内の自然故障であれば、修理や交換などのサポートを受けられる場合があります。

購入時のレシートや保証書、注文履歴などが残っている場合は、手元に準備しておくと手続きもスムーズです。

そのうえで、メーカーの公式サポート窓口へ相談してみると安心でしょう。電話やメール、チャットなど、メーカーによって問い合わせ方法は異なります。

一方、保証期間が終了していたり、落下や水没などが原因だったりする場合は、有償での対応になることがあります。

ワイヤレスイヤホンは本体が小さく、製品によっては細かな修理ではなく、片耳のイヤホンそのものを交換する形になることもあります。そのため、思っていたより費用がかかるケースもあるでしょう。

特に、もともとの購入価格がそれほど高くないイヤホンの場合は、修理するより新品へ買い替えたほうが負担を抑えられることもあります。

修理を依頼する前に、「修理や交換にかかる費用」と「新しいイヤホンの価格」を比べながら、自分に合った方法を選んでみてください。

8. 大きなピー音を聞いたあと耳に違和感がある場合はどうする?

イヤホンから突然、大きなピー音やノイズが鳴るとびっくりしますよね。

そんなときは、イヤホンの故障だけでなく、耳に影響が出ていないかも気にかけておきたいところです。

まずはイヤホンを外して、静かな場所で耳を休ませてください。そのうえで、耳鳴りや聞こえにくさなどの違和感が残っていないか確認してみましょう。

8-1. 大音量への曝露と「音響外傷」のリスク

耳は、とても大きな音にさらされると、音を感じ取る「内耳(ないじ)」に負担がかかることがあります。

たとえば、ライブ会場で大きなスピーカーの近くにいたあとに耳が聞こえにくくなったり、爆発音のあとに耳鳴りがしたりするケースです。

このように、強い音をきっかけとして起こる聴覚の障害は「急性音響外傷」と呼ばれます。大きな音を聞いた直後から、耳がふさがったように感じたり、耳鳴りや聞こえにくさが現れたりすることがあります。

イヤホンから突然かなり大きなピー音やノイズが鳴った場合も、音の大きさによっては耳に影響する可能性があります。WHOも、一度だけであっても極端に大きな音への曝露によって内耳の細胞が傷つき、聴力に影響することがあると説明しています。

一時的な違和感でおさまることもありますが、症状が続いている場合はそのままにしないことが大切です。

8-2. 注意したい耳の症状(耳鳴り・聞こえにくさなど)

大きなピー音を聞いたあと、イヤホンを外して静かな場所で休んでも、次のような症状が続いていないか確認してみてください。

  • 耳鳴り(キーン、ジーなどの音が続いている)
  • 聞こえにくさ(片方だけ音が小さく感じる、音がこもって聞こえる)
  • 耳閉感(プールで耳に水が入ったときのような、詰まった感じがする)
  • 耳の痛み(ズキズキする、違和感や痛みが続いている)
  • めまいやふらつき(ぐるぐる回る感じや、ふわふわする感じがある)

大きな音のあとに耳鳴りや聞こえにくさ、耳が詰まったような感覚が現れることは、急性音響外傷でもみられます。耳の痛みやめまいなどを伴う場合もあるため、気になる症状が続くときは無理に様子を見続けないようにしましょう。

8-3. 症状がある場合は早めに耳鼻咽喉科を受診する

「少し休めば治るかな」と思うかもしれませんが、明らかに聞こえにくくなったり、耳鳴りが続いたりしている場合は、できるだけ早めに耳鼻咽喉科へ相談することをおすすめします。

急性音響外傷は、症状が軽く、早い段階で治療を始めた場合には回復することもあります。そのため、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、難聴や耳鳴りを自覚した場合には、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診するよう案内しています。

特に、

「さっきまで普通に聞こえていたのに、片耳だけ明らかに聞こえにくい」

「強い耳鳴りがおさまらない」

「耳の詰まり感やめまいなど、いつもと違う症状が続いている」

といった場合は、イヤホンの修理や原因探しよりも、まず耳の状態を確認してもらうことを優先すると安心です。

受診するときは、

「イヤホンから突然、大きなピー音が鳴り、それを聞いたあとから耳に違和感があります」

というように、何が起きたのかを医師に伝えてください。

「いつ鳴ったのか」「左右どちらの耳か」「耳鳴りや聞こえにくさはいつから続いているか」なども伝えられると、状況を説明しやすくなります。

8-4. WHOが推奨する安全なリスニング(聴覚保護)の考え方

今回のようなトラブルをきっかけに、普段のイヤホンの使い方も一度見直しておくと安心です。

WHO(世界保健機関)は「安全なリスニング(Safe Listening)」を呼びかけており、大きな音を長時間聞き続けないことが大切だとしています。

具体的には、端末の音量を最大値の60%以下にすること、音の大きな環境ではこまめに耳を休ませること、必要に応じてノイズキャンセリング機能のあるイヤホンを活用することなどが勧められています。

また、スマートフォンには、イヤホンでどのくらい大きな音を聞いているのか確認できたり、音量の上げすぎを知らせてくれたりする機能が搭載されていることもあります。

こうした機能を活用して、普段から無理のない音量で楽しむ習慣をつけておくといいですね。

イヤホンから突然大きな音が鳴ったときは、まずイヤホンを外して耳を休ませること。そして、聞こえにくさや耳鳴りなどの違和感が続く場合は、早めに耳鼻咽喉科へ相談してください。

機器も大切ですが、耳はもっと大切です。

「少し変かも」と感じたときこそ、耳の状態を気にかけてあげてくださいね。

9. イヤホンのピー音についてよくある質問

ここでは、イヤホンから聞こえる「ピー」という音について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。

「これって故障なの?」「そのまま使っても大丈夫?」と不安になったときは、ぜひ参考にしてみてください。

9-1. ピー音が一度だけ鳴った場合も故障ですか?

一度だけ「ピー」と鳴り、その後はまったく鳴らないのであれば、すぐに故障と考える必要はないでしょう。

一時的に通信が途切れたり、静電気によるノイズが発生したり、アプリの処理が一瞬遅れたりしたことで、単発の電子音が鳴るケースもあります。

その後、同じ環境で音楽を再生しても問題なく聞こえるようであれば、ひとまず様子を見てもよいでしょう。

ただし、何度も繰り返し鳴るようになった場合は、イヤホンや接続設定に問題がないか確認してみてください。

9-2. 再起動すると直る場合はスマホが原因ですか?

スマートフォンを再起動して症状が直るのであれば、スマホ側で一時的な不具合が起きていた可能性があります。

たとえば、スマホ内部の音声処理やBluetooth通信が一時的にうまく動かなくなり、ピー音やノイズにつながることがあります。

イヤホンそのものの断線や部品の故障であれば、スマホを再起動しただけでは症状が変わらないことも多いです。

再起動後に問題なく使えているのであれば、まずはそのまま様子を見てみるとよいでしょう。

9-3. 片耳だけピー音が鳴る原因は何ですか?

片耳だけからピー音が聞こえる場合、有線イヤホンなら断線や接触不良、ワイヤレスイヤホンなら左右の通信がうまくいっていない可能性などが考えられます。

ワイヤレスイヤホンでは、左右それぞれのイヤホンが通信しながら音を再生しています。そのため、片側だけ一時的に接続が不安定になり、ノイズが出ることもあります。

まずはイヤホンをリセットしたり、Bluetoothの登録を一度解除して再ペアリングしたりしてみてください。

それで直るようなら、一時的な通信エラーだった可能性があります。

一方、何度試しても同じ側だけピー音が続く場合は、片側のイヤホン本体に不具合が起きている可能性もあります。

9-4. Bluetoothイヤホンのピー音は警告音ですか?

Bluetoothイヤホンの場合、ピー音が故障ではなく、もともと製品に設定されているお知らせ音や警告音であることもあります。

たとえば、

  • バッテリー残量が少なくなったとき
  • Bluetooth接続が切れたとき
  • 接続やペアリングを開始したとき
  • タッチセンサーを長く触ったとき

などに、「ピー」「ピッ」といった電子音が鳴る製品があります。

どのタイミングで音が鳴るかは製品によって異なるため、気になる場合は、使用しているイヤホンの取扱説明書を確認してみてください。

「警告音」「通知音」「操作音」などの項目を見ると、音の意味がわかることがあります。

9-5. イヤホンを差した瞬間のピー音は故障ですか?

イヤホンを抜き差しした瞬間だけ音が鳴るのであれば、必ずしも故障とは限りません。

有線イヤホンでは、プラグを差し込む途中で金属部分同士が触れたり、電気が流れ始めたりすることで、「ピー」「ザッ」といったノイズが聞こえることがあります。

イヤホンを奥までしっかり差し込んだあとに音が消え、普通に使用できるのであれば、大きな問題ではない可能性があります。

ただし、差したままの状態でも、プラグに少し触れただけで「ガリガリ」「ピーピー」と音が鳴る場合は、接触不良が起きているかもしれません。

その場合は、イヤホンプラグや差し込み口に汚れがないか確認してみてください。

9-6. 充電ケースからピー音がするのはなぜですか?

ワイヤレスイヤホンの充電ケースから「キーン」「ピー」といった高い音が聞こえる場合、内部の電子部品がわずかに振動して音を出している可能性があります。

こうした音は、一般に「コイル鳴き」などと呼ばれることがあります。

とても静かな場所で耳を近づけて、ようやく聞こえる程度であれば、それほど気にならないケースもあるでしょう。

一方で、離れた場所からでも聞こえるほど音が大きい場合や、充電ケースがいつもより熱くなっている場合は注意が必要です。

異臭や異常な発熱なども感じる場合は、無理に使い続けず、充電を中止したうえでメーカーや販売店への相談を検討してください。

9-7. 大音量のピー音を聞いてしまったらどうすればいいですか?

突然大きなピー音が聞こえた場合は、まずイヤホンを外して耳を休ませましょう。

すぐに症状がおさまる場合もありますが、

  • 耳鳴りが続く
  • 音がこもって聞こえる
  • 聞こえにくさを感じる
  • 耳に痛みがある
  • めまいなどの症状がある

といった状態が続く場合は、自己判断でそのままにせず、早めに耳鼻咽喉科へ相談することをおすすめします。

また、原因がわからないまま同じイヤホンをすぐに使い直すのは避け、音量設定やイヤホン本体に異常がないかも確認しておくと安心です。

10. まとめ:イヤホンのピー音は症状を切り分けて原因を確認しよう

ここまで、イヤホンから突然ピー音が鳴る原因と、その対処法についてご紹介してきました。

原因はいくつか考えられますが、焦ってあれこれ試す必要はありません。まずは安全を確保したうえで、症状をひとつずつ確認していくことが大切です。

最後に、特に覚えておきたいポイントをもう一度まとめます。

10-1. 突然のピー音は、まず安全確保を優先しよう

イヤホンから突然大きなピー音が鳴ったときは、慌ててスマホを操作するよりも、まずイヤホンを耳から外してください。

大きな音を耳元で聞き続けると、耳に負担がかかることがあります。

イヤホンを耳から離した状態で再生を停止し、音量を最小まで下げてから、原因をひとつずつ確認していきましょう。

「何が原因なんだろう?」とすぐに調べたくなるかもしれませんが、まず耳を守ることが最優先です。

10-2. 有線・ワイヤレス、それぞれの特徴に合わせて確認しよう

ピー音が鳴る原因は、有線イヤホンとワイヤレスイヤホンで少し異なります。

有線イヤホンの場合は「端子の汚れや接触不良、ケーブルの断線」などが原因として考えられます。

一方、ワイヤレスイヤホンの場合は「Bluetoothの通信干渉」「ハウリング」「バッテリーなどの警告音」といった原因が考えられます。

まずは、「いつピー音が鳴るのか」「どんな操作をしたときに発生するのか」を確認してみてください。

さらに、別のスマートフォンにイヤホンを接続したり、別のイヤホンを同じスマートフォンで試したりすると、イヤホン側とスマートフォン側のどちらに原因がありそうかを切り分けやすくなります。

リセットや再ペアリングを試しても改善しない場合は、無理に使い続けず、メーカーのサポートへ相談するのがおすすめです。

10-3. 耳に違和感が残るときは、そのままにしない

イヤホンの不具合を確認することも大切ですが、耳に違和感があるときは無理をしないことが何より大切です。

もし大きなピー音を聞いたあとに、強い耳鳴りや聞こえにくさなど、いつもと違う感覚が残っている場合は、イヤホンの修理や原因探しよりも先に耳鼻咽喉科へ相談してください。

「少し変な感じがするだけだから」と、そのまま使い続けるのは避けたほうが安心です。

イヤホンは、音楽や動画を楽しんだり、仕事や勉強に使ったりと、毎日の生活を便利にしてくれるアイテムです。

だからこそ、突然ピー音が鳴っても焦らず、まずは耳を守り、そのあとで原因をひとつずつ確認してみてください。

この記事を参考にしながら、安全で快適にイヤホンを使える環境を取り戻していきましょう。

スポンサードリンク