ワイヤレスイヤホンは何ゴミなのか?結論から申し上げますと、ワイヤレスイヤホンは全国一律で「〇〇ゴミ」と決まっているわけではなく、お住まいの自治体によって分別区分や回収方法が異なります。
ワイヤレスイヤホンには、充電して繰り返し使えるように「リチウムイオン電池」などの充電池が内蔵されています。そのため、コードの付いた普通のイヤホンと同じ感覚で、自己判断により可燃ごみや不燃ごみに混ぜて捨てることは大変危険です。必ず、お住まいの自治体が定めている公式のルールを確認してから処分する必要があります。
この記事では、なぜワイヤレスイヤホンを普通のゴミとして捨ててはいけないのかという理由から、自治体や家電量販店などを利用した具体的な処分方法、さらには「充電ケースだけ捨てたい」「膨張している」といった状況別の対処法まで詳しく解説します。この記事を読むことで、ご自身のワイヤレスイヤホンを安全かつ正しく手放すための手順が明確になります。では、具体的に自分のワイヤレスイヤホンはどう捨てればよいのか、まずは以下の簡易表で状況を確認してみましょう。
1. ワイヤレスイヤホンは何ゴミ?自治体によって捨て方が違う
ワイヤレスイヤホンを捨てようと思ったとき、「これって何ゴミに出せばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、ワイヤレスイヤホンには全国共通の分別ルールがあるわけではありません。ごみの収集方法や処理方法は自治体によって異なるため、住んでいる地域によって捨て方も変わります。
たとえば、ある自治体では「小型家電」として回収している一方で、別の自治体では「有害ごみ」や「危険ごみ」として、特別な出し方をお願いしていることもあります。
こうした違いがあるのは、自治体ごとにごみを処理する設備や回収方法が異なるためです。そのため、「ワイヤレスイヤホンなら全国どこでもこの捨て方でOK」という決まりはありません。
ここで気をつけたいのが、ワイヤレスイヤホンには電気を蓄えるためのバッテリー(充電池)が入っていることです。
コード付きの有線イヤホンであれば、不燃ごみなどに分類されることもありますが、ワイヤレスイヤホンは「充電池を内蔵した機器」として扱われます。
そのため、「プラスチックだから可燃ごみかな」「小さい家電だから不燃ごみで大丈夫そう」と自己判断でごみ袋に入れてしまうのは避けましょう。
ワイヤレスイヤホンを処分するときは、まず「充電池が入っている機器なんだ」と覚えておくことが大切です。
捨て方に迷ったときは、お住まいの自治体の公式サイトなどで、ワイヤレスイヤホンや充電式の小型家電の処分方法を確認してみてくださいね。
2. ワイヤレスイヤホンをそのままゴミ箱に捨てない方がよい理由
使わなくなったワイヤレスイヤホンを見て、「小さいし、そのままゴミ箱に捨てても大丈夫かな?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、ワイヤレスイヤホンには充電池が内蔵されているため、一般的な生活ゴミと同じように捨てるのは避けた方が安心です。
ここでは、ワイヤレスイヤホンの仕組みと安全性の面から、その理由をわかりやすく見ていきましょう。
2-1. ワイヤレスイヤホン本体にも充電池が入っている
ワイヤレスイヤホンはとても小さいですが、実は左右それぞれの本体に充電池が入っています。多くの製品で使われているのが、リチウムイオン電池です。
ケーブルにつながなくても音楽を楽しめるのは、この小さな電池があるからです。
ワイヤレスイヤホンはBluetoothなどを使ってスマートフォンと通信し、受け取った音声データを処理して音を鳴らしています。こうした動作には電力が必要なので、左右のイヤホンそれぞれにバッテリーが内蔵されています。
見た目は小さなプラスチック製品のようでも、中には電気を蓄えた電池が入っています。
そのため、普通のプラスチックゴミや金属ゴミと同じ感覚で捨ててしまうと、思わぬ事故につながる可能性があるので注意が必要です。
2-2. 充電ケースにもバッテリーが入っている場合がある
左右が独立している完全ワイヤレスイヤホンの場合、イヤホンを収納するケースにもバッテリーが入っています。
このケースは、イヤホンをしまっておくだけではありません。イヤホン本体を充電する「充電器」としての役割も持っています。
そのため、充電ケースにはイヤホン本体よりも容量の大きなリチウムイオン電池が内蔵されていることがあります。
つまり、左右のイヤホンと充電ケースをまとめて処分する場合、製品によっては合計3つのバッテリーを処分することになります。
「ケースだけなら普通に捨ててもよいのでは?」と思うかもしれませんが、ケースにもバッテリーが入っているなら注意が必要です。
イヤホン本体だけを捨てる場合も、充電ケースだけを捨てる場合も、「電池を内蔵した機器を処分する」という点は同じです。
2-3. リチウムイオン電池は処分方法を間違えると危険
リチウムイオン電池は、小さいのにたくさんの電力を蓄えられる、とても便利な電池です。
スマートフォンやモバイルバッテリーなど、私たちの身近な製品にも幅広く使われています。
その一方で、強い衝撃や圧力が加わると、発熱や発火につながることがあります。
たとえば、ワイヤレスイヤホンを可燃ごみや不燃ごみに混ぜて捨ててしまった場合を考えてみましょう。
ごみ収集車の中では、集めたゴミが強く圧縮されることがあります。また、ごみ処理施設では破砕機によってゴミが細かく砕かれる場合もあります。
そのときにイヤホン内部のリチウムイオン電池が押し潰されたり傷ついたりすると、内部でショート(短絡)が起こる可能性があります。
ショートすると異常に発熱し、場合によっては発火や火災につながるおそれがあります。
リチウムイオン電池が原因とみられる、ごみ収集車やごみ処理施設での火災も問題になっています。
火災が起きれば、収集や処理に関わる方が危険にさらされるだけではありません。設備が使えなくなり、ごみ処理そのものに影響が出てしまうこともあります。
とはいえ、必要以上に怖がる必要はありません。
大切なのは、ワイヤレスイヤホンを「ただの小さなゴミ」と考えず、バッテリーが入っている製品だと知っておくことです。
正しい方法で分別して処分する。そのちょっとした心がけが、火災などの事故を防ぐことにつながります。
3. ワイヤレスイヤホンの正しい捨て方・処分方法
ワイヤレスイヤホンを処分する方法はいくつかあります。
「そのままごみに出しても大丈夫?」と迷ってしまうかもしれませんが、自治体のルールやイヤホンの状態によって適した方法は変わります。
ここでは、主な処分方法を6つご紹介します。ご自身の状況に合った方法を確認してみてください。
3-1. 自治体指定の方法で捨てる
まず確認しておきたいのが、お住まいの自治体が定めているごみの分別ルールです。
自治体によっては、月に数回ある「不燃ごみ」の日に専用の袋に入れて出せる場合があります。
一方で、「有害ごみ」「危険ごみ」「電池類」などの区分が設けられており、中身が見える透明な袋に入れて出すよう指定されていることもあります。
こうしたルールが設けられているのは、収集する方が「充電池の入った機器」だと分かるようにするためです。
まずは自治体のホームページやごみ分別冊子で、「ワイヤレスイヤホン」「充電式小型家電」「リチウムイオン電池内蔵機器」などの項目を確認してみましょう。
自治体によって処分方法が異なるため、案内されている方法に沿って出すと安心です。
3-2. 小型家電回収ボックスを利用する
自治体によっては、公共施設やスーパー、商業施設などに「小型家電回収ボックス」が設置されています。
これは、国の「小型家電リサイクル法」に基づき、使わなくなった小型家電に含まれるレアメタルなどの金属資源を回収し、再利用するためのものです。
ワイヤレスイヤホンはサイズが小さいため、多くの場合、回収ボックスの投入口にも収まりやすいでしょう。
ただし、回収ボックスがあるからといって、すべてのワイヤレスイヤホンを入れられるとは限りません。
自治体によっては、充電池が取り外せない製品について、発火などのリスクを考慮して回収ボックスへの投入を認めていない場合があります。
利用する前に、「ワイヤレスイヤホン」や「充電池内蔵の小型家電」が回収対象になっているかを確認しておくと安心です。
3-3. 充電式電池の回収ルートを確認する
充電式電池の回収方法として、一般社団法人JBRCが設置している「小型充電式電池リサイクルボックス」もあります。
こうした回収ボックスは、家電量販店やホームセンター、スーパーなどに設置されています。
ただし、ここで気をつけたいのが、JBRCのリサイクル対象は原則として「取り外した充電式電池そのもの」だという点です。
ワイヤレスイヤホンの多くは、本体の中に電池が組み込まれており、一般の方が簡単に取り外せる構造にはなっていません。
そのため、電池を取り外せないワイヤレスイヤホンを、そのままJBRCのリサイクルボックスへ入れる方法は基本的に想定されていません。
無理に分解しようとせず、電池を取り外せない場合は自治体の回収方法やメーカーの回収サービスを確認してみましょう。
3-4. 家電量販店等の回収サービスを確認する
家電量販店の中には、使わなくなった小型家電の回収サービスを行っている店舗もあります。
店頭に自治体と連携した小型家電回収ボックスが設置されている場合もあれば、レジやサービスカウンターで回収を受け付けている場合もあり、対応方法は店舗によってさまざまです。
また、新しいワイヤレスイヤホンを購入するときに、古い製品の下取りや無料回収キャンペーンを行っていることもあります。
ただし、「家電量販店ならどこでも無料で回収してもらえる」というわけではありません。
リチウムイオン電池が内蔵された製品については、回収条件が決められている場合や、店舗によっては回収自体を行っていない場合もあります。
持ち込む前に店舗の公式サイトを確認したり、電話で問い合わせたりしておくと、スムーズに処分できます。
3-5. メーカーの回収・相談窓口を確認する
ワイヤレスイヤホンのメーカーが、使い終わった製品の回収やリサイクルサービスを用意している場合もあります。
たとえば、AppleのAirPodsシリーズなどでは、直営店(Apple Store)での回収や、オンラインから申し込むリサイクルプログラムなどが用意されています。
メーカーが案内している方法を利用できれば、製品に合った方法で回収・リサイクルしてもらえるため、処分方法に迷ったときの選択肢のひとつになります。
有名メーカーのワイヤレスイヤホンを使っている場合は、公式サイトで「リサイクル」「製品回収」などのページを一度確認してみるとよいでしょう。
3-6. まだ使えるなら売却・譲渡・リユースも検討する
ワイヤレスイヤホンがまだ問題なく使えるのであれば、すぐにごみとして処分せず、リユースする方法もあります。
目立った傷や故障がなければ、オーディオ機器の買取専門店やリサイクルショップなどで買い取ってもらえる可能性があります。
また、フリマアプリやネットオークションを利用して、必要としている方に譲る方法も選択肢のひとつです。
売却や譲渡をする場合は、イヤホン本体や充電ケースをきれいにしておきましょう。素材やメーカーの案内を確認したうえで、適した方法で清掃しておくと安心です。
あわせて、スマートフォンとのペアリング情報(Bluetoothの登録設定)を解除し、必要に応じてイヤホンを初期化しておくことも大切です。
「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」と感じる場合は、こうしたリユース方法も検討してみてください。
4. ワイヤレスイヤホンを捨てる手順
ここからは、ワイヤレスイヤホンを捨てる手順を、5つのステップに分けてご紹介します。
「どうやって捨てればいいの?」と迷ってしまう方も、順番に確認していけば大丈夫です。安全に処分するためにも、一つずつチェックしていきましょう。
4-1. STEP1 ワイヤレス・充電式製品であることを確認する
まずは、お手元のイヤホンがワイヤレス・充電式の製品かどうかを確認してみましょう。
ケーブルのない完全ワイヤレスイヤホンや、左右のイヤホンが短いケーブルでつながっているネックバンド型など、充電して使用するワイヤレスイヤホンには充電池が内蔵されています。
USBケーブルなどを使って充電するタイプであれば、次のステップへ進みましょう。
4-2. STEP2 メーカーや説明書でバッテリーの仕様を確認する
次に、取扱説明書やメーカーの公式サイトを見て、どのようなバッテリーが使われているのか確認します。
多くのワイヤレスイヤホンには「リチウムイオン電池(Li-ion)」や「リチウムポリマー電池」が使われていますが、製品によってはニッケル水素電池などが使われている場合もあります。
取扱説明書に「廃棄に関する注意」や「リサイクルについて」といった項目があれば、そちらもチェックしてみてください。
処分するときの注意点や、すすめられている方法が記載されていることがあります。
4-3. STEP3 自治体公式サイトで「ワイヤレスイヤホン」を検索する
続いて、お住まいの市区町村の公式サイトを開き、ごみの分別方法を調べてみましょう。
ごみ分別の検索ページがある場合は、検索窓に「ワイヤレスイヤホン」と入力して、どの区分に当てはまるのか確認します。
「ワイヤレスイヤホン」で検索しても見つからなくても、焦らなくて大丈夫です。
「イヤホン」「小型家電」「充電式小型家電」「リチウムイオン電池」「充電池」など、少し言葉を変えて検索してみると、該当するルールが見つかることがあります。
それでも分からないときは、自己判断で捨てずに、自治体の清掃事務所やごみを担当している窓口へ問い合わせて確認すると安心です。
4-4. STEP4 電池を取り外せるか確認する
次に、取扱説明書を確認して、自分で安全に充電池を取り外せる製品なのかをチェックしましょう。
一部のヘッドホンや特殊な機器を除き、一般的なワイヤレスイヤホンは電池が本体内部に組み込まれていて、簡単には取り外せない構造になっています。
電池を取り外せる設計になっている場合は、取扱説明書の手順に沿って安全に取り外し、電池とイヤホン本体をそれぞれ指定された方法で処分してください。
一方、自分で取り外せない製品を無理に分解するのは危険です。
接着剤などで密閉されているイヤホンを、マイナスドライバーなどで無理にこじ開けると、内部のバッテリーを傷つけてしまうおそれがあります。発火や破裂につながる可能性もあるため、無理な分解は避けましょう。
4-5. STEP5 指定された回収方法で処分する
ここまで確認できたら、最後は指定されている方法に沿ってワイヤレスイヤホンを処分します。
自治体の「不燃ごみ」や「有害ごみ」などとして出す場合は、収集日や出し方を事前に確認しておきましょう。「透明な袋に入れる」「ほかのごみとは分けて出す」など、自治体によってルールが決められている場合があります。
回収ボックスを利用するときは、投入口のサイズも確認しておくと安心です。入らない場合は無理に押し込まず、別の回収方法を確認してください。
メーカーや店舗による回収を利用する場合も、それぞれの案内に沿って手続きを進めましょう。
ワイヤレスイヤホンは、一般的なごみとは捨て方が異なる場合があります。少し手間に感じるかもしれませんが、まずは自治体やメーカーの案内を確認し、安全な方法で処分してくださいね。
5. 自治体によってワイヤレスイヤホンの分別はどう違う?
「自治体によってルールが違う」と聞いても、実際にどれくらい違うの?とイメージしづらいですよね。
そこでここでは、主要な自治体の公式情報(記事作成時点)を参考に、ワイヤレスイヤホンの分別方法を比較しやすいよう表にまとめました。
まずは、自治体ごとにどのような違いがあるのか見てみましょう。
| 自治体 | 分別・回収区分 | 主な出し方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 東京都 新宿区 | 小型家電 または 金属・陶器・ガラスごみ | 拠点にある小型家電回収ボックスへ投入。または月2回の回収日に出す。 | 回収ボックスに入らないサイズの場合は、回収日のルールに従う。 |
| 神奈川県 横浜市 | 小型家電回収ボックス または 燃やすごみ | 回収ボックスの利用を推奨。利用できない場合は燃やすごみとして出す。 | プラスチックの割合が多い小型家電は「燃やすごみ」扱い。ただし、発火事故を防ぐため回収ボックスの利用が強くすすめられている。 |
| 愛知県 名古屋市 | 小型家電回収ボックス または 不燃ごみ | 総合スーパーや区役所などの回収ボックスを利用。または不燃ごみとして出す。 | 不燃ごみとして出す場合も、発火を防ぐため、ほかのごみとの分け方など最新ルールを確認する。 |
| 大阪府 大阪市 | 小型家電回収ボックス | 区役所などに設置されている小型家電回収ボックスへ投入する。 | 発火性危険物の混入を防ぐため、普通ごみなどには混ぜず、回収ボックスを利用する。 |
| 福岡県 福岡市 | 小型家電回収ボックス または 燃えないごみ | 区役所などの回収ボックスを利用。または指定袋で燃えないごみとして出す。 | 電池を取り外せないものは、そのまま回収ボックスへ入れられる。 |
| 北海道 札幌市 | 小型家電無料回収拠点 または 燃やせないごみ | 家電量販店や公共施設などの回収拠点を利用。または有料の指定ごみ袋で出す。 | できるだけ無料の回収拠点や回収ボックスへ持ち込むことがすすめられている。 |
このように、同じワイヤレスイヤホンでも、自治体によって分別や回収方法には違いがあります。
「小型家電回収ボックスを利用するのか」「ごみの回収日に出せるのか」、さらに回収日に出す場合も「燃やすごみ」なのか「燃えないごみ」なのかは地域によってさまざまです。
少し意外なのが横浜市です。
プラスチックの割合が多い小型家電は「燃やすごみ」に分類されていますが、発火事故を防ぐため、できるだけ小型家電回収ボックスを利用するよう案内されています。
一方、大阪市では、普通ごみなどに混ぜず、小型家電回収ボックスを利用するルールになっています。
こうして比べてみると、自治体によって処分方法が違うことがよく分かりますね。
今回ご紹介したのは、あくまで一部の自治体の例です。同じ都道府県内でも、市や区が変われば分別ルールが異なることがあります。
以前住んでいた地域では問題なかった捨て方でも、今住んでいる地域ではルールが違うこともあります。
「これで合っているかな?」と迷ったときは、お住まいの自治体の公式サイトで最新の分別ルールを確認しておくと安心です。
6. 状態・ケース別のワイヤレスイヤホンの捨て方
ワイヤレスイヤホンを手放す理由は、人によってさまざまです。
「ケースだけ壊れてしまった」「水没させてしまった」「なんだか膨らんでいる……」など、状態によっては「どうやって捨てればいいの?」と迷ってしまうこともありますよね。
ワイヤレスイヤホンは、状態や残っているパーツによって適した処分方法が変わります。ここでは、よくあるケースごとに捨て方をわかりやすくご紹介します。
6-1. イヤホン本体だけ捨てたい場合
イヤホン本体だけが手元に残り、片耳または両耳だけを処分したいケースもあるでしょう。
イヤホン本体の中には、小型のリチウムイオン電池が内蔵されています。そのため、基本的には製品一式を処分するときと同じように、自治体が指定する「小型家電」や「有害ごみ」などのルールに沿って処分します。
小さいからといって、可燃ごみなどの一般ごみに混ぜないよう注意しましょう。
6-2. 充電ケースだけ捨てたい場合
イヤホン本体を紛失して、充電ケースだけが残ってしまうこともあります。
充電ケースにもリチウムイオン電池が搭載されているため、単なるプラスチックケースとして捨てることはできません。
自治体が案内している充電式小型家電の処分方法を確認し、指定された方法や回収ボックスなどを利用して処分しましょう。
6-3. 片耳だけ壊れた場合
片方のイヤホンだけが故障してしまい、新しいものに買い替えたいケースもありますよね。
片耳だけであっても、中にはリチウムイオン電池が入っています。そのため、ほかのごみに混ぜず、自治体が定めているルールに沿って処分しましょう。
また、メーカーによっては、片耳だけの追加購入や修理・交換に対応していることもあります。
「片方だけ捨てるのはもったいないかも」と感じたら、処分する前にメーカーのサポート窓口を確認してみるのもおすすめです。
6-4. 電池を取り外せない場合
現在販売されている完全ワイヤレスイヤホンの多くは、防水性やデザイン性を高めるため、電池が本体の中に密閉・接着されています。
そのため、ユーザー自身では電池を取り外せない製品がほとんどです。
このような場合は、無理に分解しないようにしましょう。イヤホン本体や充電ケースをそのままの状態にして、自治体が指定する「小型家電」などの回収方法に沿って処分します。
6-5. 電池を取り外せる場合
一部のヘッドホン型製品や特殊な設計のワイヤレス機器では、電池カバーを開けて、ユーザー自身でバッテリーを取り外せるものもあります。
取り外しができる製品の場合は、まず取扱説明書を確認し、案内されている方法に沿って安全に電池を外しましょう。
取り外したリチウムイオン電池は、電極部分をセロハンテープやビニールテープなどで覆って絶縁します。そのうえで、家電量販店などに設置されているJBRCの小型充電式電池リサイクルボックスへ入れます。
電池を取り外したあとの機器本体については、自治体のルールを確認し、不燃ごみや小型家電など、指定された方法で処分しましょう。
6-6. 膨張している場合
長期間使っていたワイヤレスイヤホンでは、電池の劣化などによって内部にガスが発生し、イヤホン本体や充電ケースが膨らんでしまうことがあります。
「ケースがパンパンになっている」「以前より明らかに膨らんでいる」と感じた場合は、慎重に扱う必要があります。
膨張した製品は、衝撃などによって発火・破裂するおそれがあるため、一般的な小型家電回収ボックスや通常のごみ収集には出せない自治体もあります。
無理に押したり分解したりせず、自治体のごみ相談窓口や製品メーカーのサポート窓口へ連絡し、安全な処分方法を確認しましょう。
6-7. 破損・変形している場合
落としたり踏んでしまったりして、ワイヤレスイヤホンや充電ケースが割れたり、変形したりすることもあります。
見た目だけの破損に思えても、内部のバッテリーまでダメージを受けている可能性があります。
特に、バッテリーがむき出しになっている場合や、本体が大きく変形している場合は注意が必要です。
通常の製品と同じように、そのまま回収ボックスへ入れるのは避けましょう。まずはメーカーのサポート窓口へ相談するか、自治体に「破損した充電式家電の出し方」を確認しておくと安心です。
6-8. 水に濡れている場合
ワイヤレスイヤホンを水の中に落としてしまったり、うっかり洗濯機で洗ってしまったりすることもありますよね。
水没によって故障した製品は、内部に水分が残っていると、ショートや発熱の原因になることがあります。
十分に乾燥させたうえで、通常の充電式機器と同じように、自治体のルールに沿って処分しましょう。
ただし、濡れた直後や、異臭などの異常が見られる場合は注意が必要です。乾燥剤などと一緒に保管して安全を確保しながら、自治体やメーカーへ処分方法を相談しましょう。
6-9. 発熱など異常がある場合
使用中や充電中に「いつもより異常に熱い」「変なにおいがする」「煙が出ている」といった異常が見られた場合は、特に注意が必要です。
まずは速やかに充電をやめ、燃え移りやすいものが周囲にない安全な場所や、金属製の容器の中などへ隔離します。
このような状態の製品は、通常のごみ収集や回収ボックスには出さないようにしましょう。
自治体の消防署やごみ担当窓口、またはメーカーのサポート窓口へ連絡し、案内された方法に沿って対応してください。
7. ワイヤレスイヤホンを捨てるときにやってはいけないこと
ワイヤレスイヤホンを処分するときは、いくつか気をつけたいポイントがあります。
見た目が小さいため、「普通のごみと一緒に捨てても大丈夫そう」と思ってしまうかもしれません。しかし、ワイヤレスイヤホンの多くにはリチウムイオン電池が使われており、捨て方を間違えると発火などにつながるおそれがあります。
ここでは、処分するときに避けたい5つの行動をご紹介します。
7-1. 自治体ルールを確認せず可燃ごみに混ぜる
特に注意したいのが、ワイヤレスイヤホンを可燃ごみに混ぜて捨てることです。
外側がプラスチックでできているものも多いため、「燃えるごみでいいのかな?」と思ってしまいがちですが、内部にはリチウムイオン電池が入っています。
ごみ収集車の中で押しつぶされると、電池が傷ついて発火するおそれがあります。さらに、周囲のごみに燃え移り、火災につながる可能性もあります。
そのため、可燃ごみにそのまま入れるのは避け、まずはお住まいの自治体の処分ルールを確認しておきましょう。
7-2. 「小さいから不燃ごみ」と自己判断する
「燃えない素材が使われているし、小さいから不燃ごみで大丈夫そう」と考える方もいるかもしれません。
ただし、ワイヤレスイヤホンの分別方法は自治体によって異なります。
たとえば、「充電池を内蔵した機器は別の袋に入れる」「決められた日に回収する」など、細かなルールが設けられている場合もあります。
一般の不燃ごみに混ぜてしまうと、ごみ処理施設で機器を砕く際にバッテリーが傷つき、発火するおそれがあります。
小さなイヤホンでも自己判断で捨てず、自治体の案内を確認してから処分すると安心です。
7-3. 内蔵バッテリーを無理に取り外す
「電池だけ取り外して捨てたほうがいいのでは?」と思うこともあるかもしれません。
しかし、もともとバッテリーを取り外せない設計のワイヤレスイヤホンを、無理に分解するのは避けましょう。
マイナスドライバーやペンチなどを使ってこじ開けると、内部のリチウムイオン電池を傷つけてしまう可能性があります。
電池が傷つくと、内部でショートしたり、発熱・発火したりするおそれがあります。場合によっては破裂につながることもあるため注意が必要です。
簡単に取り外せる設計になっていない場合は、自分で分解せず、そのまま適切な方法で処分しましょう。
7-4. 膨張・破損したイヤホンを通常品と同じように扱う
イヤホンが膨らんでいたり、割れて内部が見えていたりする場合は、通常の状態とは分けて考える必要があります。
このような状態では、内蔵されているバッテリーが不安定になっている可能性があるためです。
ほかのごみと一緒に袋へ詰めたり、回収ボックスへそのまま入れたりすると、ほかの物とぶつかった衝撃などで発火するおそれがあります。
異常が見られるワイヤレスイヤホンは無理に触ったり分解したりせず、自治体やメーカーなどの窓口に相談すると安心です。
通常のイヤホンと同じ方法で処分できるとは限らないため、事前に確認しておきましょう。
7-5. 回収条件を確認せず回収ボックスへ入れる
自治体や家電量販店などに設置されている小型家電回収ボックスは、ワイヤレスイヤホンを処分するときにも便利です。
ただし、どの回収ボックスにも自由に入れられるわけではありません。
「充電池を取り外せない製品は対象外」「スマートフォンのみ回収」など、設置場所によって利用条件が決められている場合があります。
条件を確認せずに入れてしまうと、適切に回収・リサイクルできない可能性があります。
回収ボックスを利用するときは、投入口の近くにある案内や、自治体・店舗の公式サイトなどを確認してから入れるようにしましょう。
8. 有線イヤホンとワイヤレスイヤホンでは捨て方が違う?
ここまでワイヤレスイヤホンの処分方法についてご紹介してきましたが、ケーブルでスマートフォンなどにつないで使う「有線イヤホン」は、少し事情が異なります。
有線イヤホンとワイヤレスイヤホンの大きな違いは、「バッテリー(充電池)が内蔵されているかどうか」です。
有線イヤホンは、接続したスマートフォンなどの機器から電力を受け取って音を出します。そのため、イヤホン本体には基本的にバッテリーが入っておらず、ワイヤレスイヤホンのようにバッテリーによる発火を心配する必要はありません。
有線イヤホンの捨て方は自治体によって異なりますが、「不燃ごみ」や「金属ごみ」、「小型家電」などに分類されるケースがあります。
ただし、「有線イヤホンならどこでも不燃ごみとして捨てられる」というわけではありません。
地域によっては、金属の割合が少ないことから「燃やすごみ」として扱われたり、小型家電の回収ボックスを利用したりする場合もあります。
そのため、有線イヤホンを処分するときも、お住まいの自治体の公式サイトなどで捨て方を確認しておくと安心です。
9. ワイヤレスイヤホンの捨て方に関するよくある質問
ワイヤレスイヤホンを捨てるとき、「燃えないゴミでいいの?」「充電ケースはどうすればいい?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ワイヤレスイヤホンの処分についてよくある疑問を、わかりやすくまとめました。
9-1. ワイヤレスイヤホンは燃えないゴミですか?
ワイヤレスイヤホンを燃えないゴミ(不燃ごみ)として出せるかどうかは、自治体によって異なります。
全国共通で「燃えないゴミに出せる」と決まっているわけではありません。
自治体によっては不燃ごみとして回収しているところもありますが、「充電式機器専用の袋に入れる」など、出し方に決まりが設けられている場合もあります。
また、小型家電回収ボックスなどでの回収を案内している自治体もあります。
迷ったときは、お住まいの自治体のホームページなどで確認しておくと安心です。
9-2. ワイヤレスイヤホンは燃えるゴミに捨ててもいいですか?
ワイヤレスイヤホンは、燃えるゴミ(可燃ごみ)には入れないようにしましょう。
ワイヤレスイヤホンにはリチウムイオン電池が内蔵されています。
可燃ごみに混ぜてしまうと、ごみ収集車や処理施設の中で電池が傷つき、発火や火災につながるおそれがあります。
見た目がプラスチック製でも、一般的な可燃ごみと同じようには捨てられません。
自治体が案内している方法に沿って、安全に処分してくださいね。
9-3. ワイヤレスイヤホン本体にもリチウムイオン電池は入っていますか?
はい、イヤホン本体にもバッテリーが入っています。
ワイヤレスイヤホンは、左右それぞれのイヤホンが通信したり、音楽を再生したりするために電力が必要です。
そのため、耳に装着する小さなイヤホンの中にも、リチウムイオン電池などの小型バッテリーが内蔵されています。
サイズが小さいため見落としやすいですが、処分するときは電池を内蔵した機器として扱いましょう。
9-4. 充電ケースも同じ方法で捨てますか?
基本的には、充電ケースもイヤホン本体と同じように処分します。
充電ケースの中にもリチウムイオン電池が入っており、一般的にはイヤホン本体より容量の大きなバッテリーが使われています。
そのため、充電ケースも「充電池を内蔵した小型家電」として扱います。
イヤホン本体とあわせて、自治体が指定している回収方法や小型家電回収ボックスなどを利用するとよいでしょう。
9-5. 小型家電回収ボックスに入れてもいいですか?
自治体や回収ボックスのルールで対象になっていれば、利用できます。
ワイヤレスイヤホンを小型家電回収ボックスで回収している自治体もあります。
ただし、自治体や設置場所によっては、発火防止のため「充電池を取り外せない製品は対象外」としている場合もあります。
そのため、回収ボックスに入れる前に、自治体のホームページやボックスに書かれている案内を確認しておきましょう。
9-6. 家電量販店で回収してもらえますか?
家電量販店で回収してもらえるかどうかは、店舗によって異なります。
一部の家電量販店では、小型家電の回収ボックスを設置したり、対象製品を無料で引き取ったりしています。
ただし、すべての店舗でワイヤレスイヤホンを回収しているわけではありません。
また、リチウムイオン電池を内蔵した製品は対象外となっている場合もあります。
持ち込む前に、利用する予定の店舗へ確認しておくと安心です。
9-7. 電池が取り外せない場合はどうすればいいですか?
電池が取り外せない場合は、無理に分解せず、製品をそのまま回収に出しましょう。
最近のワイヤレスイヤホンは密閉された構造のものが多く、利用者が自分で電池を取り外すことを前提に作られていません。
無理にこじ開けると、中のバッテリーを傷つけてしまい、発火につながるおそれがあります。
「電池を外さなければ」と無理をする必要はありません。
自治体のルールを確認し、「充電式小型家電」などとして案内されている方法で処分してください。
9-8. 膨らんだワイヤレスイヤホンはどう処分しますか?
ワイヤレスイヤホンや充電ケースが膨らんでいる場合は、通常の回収ボックスや一般のごみ収集には出さないようにしましょう。
バッテリーが膨張している状態は、内部で異常が起きている可能性があります。
強い衝撃が加わると、発火や破裂につながるおそれがあるため、普段と同じ方法で処分するのは避けたほうが安心です。
このような場合は、お住まいの自治体のごみ相談窓口や製品メーカーのサポート窓口へ連絡し、安全な処分方法を確認してください。
10. まとめ|ワイヤレスイヤホンが何ゴミかは自治体ルールを確認しよう
ワイヤレスイヤホンは小さな製品ですが、内部にはリチウムイオン電池が使われています。
そのため、処分方法は自治体によって異なり、全国共通で「何ゴミ」と決められているわけではありません。普通のイヤホンと同じ感覚で、可燃ごみや不燃ごみに混ぜてしまうのは避けましょう。
ワイヤレスイヤホンを処分するときは、次の4つを確認してみてください。
- お住まいの自治体公式サイトを確認する
自治体の公式サイトで「ワイヤレスイヤホン」「小型家電」「充電式電池」などと検索し、分別ルールを確認してみましょう。 - 指定された回収方法で処分する
「小型家電回収ボックスに入れる」「指定された方法で有害ごみとして出す」など、自治体の案内に沿って処分します。メーカーの回収プログラムや家電量販店の回収サービスを利用できる場合は、そちらを検討するのもよいでしょう。 - 無理に分解しない
電池を取り外せないタイプは、無理に分解せず、そのままの状態で処分方法を確認してください。 - 膨張や破損がある場合は専門窓口へ相談する
イヤホンや充電ケースが膨らんでいたり、壊れていたりする場合は、自己判断で捨てず、メーカーや自治体の窓口に相談すると安心です。
ワイヤレスイヤホンの処分は、少し分かりにくく感じるかもしれません。
ですが、まずはお住まいの自治体のルールを確認すれば、適切な捨て方が見つけやすくなります。
処分に迷ったときは、可燃ごみや不燃ごみにそのまま入れるのではなく、自治体の案内を確認してから手放すようにしてみてくださいね。

