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アルバムについて
スイス出身のテクニカルメタルコア/Djentバンドのアルバム。
トラックリスト※赤字はお気に入りトラック
- ①Erratic
- ②Nominatus Padre
- ③Skyline
- ④Valar Morghulis
- ⑤I Awareness
- ⑥Ii Knowledge
- ⑦Iii Imagination
- ⑧Elusion
- ⑨Bright Side
- ⑩Between
お気に入りの曲
- ①Erratic
- ②Nominatus Padre
- ③Skyline
- ④Valar Morghulis
- ⑨Bright Side
好きなところ
非常にテクニカルでDjent風味のサウンドが格好いいところ。
好きではないところ
ないですね。ただアルバムが難解すぎるのがちょっと気になりますが。。
Djentサウンドを前面に出したプログレッシブなサウンドが特徴的
Hacktivistのようなプログレッシブな感覚が強く、深淵に沈んでいくようなじわじわとした感覚に襲われます。それは非常に不思議で、限りなく「無」に近いただ冷たい感覚だけが残るようなものです。
このアルバムは非常に難解で、曲の展開が全く読めないサウンドが特徴ですね。まるで迷子になったかのような自分の位置を把握することができず、さまよっている浮遊感が絶望的に感じてしまいます。
ここまで複雑にされるとどうしても困惑してしまいます
なぜこんなにも難解にしてしまうんだろう?と思わずにはいられないような、非常に難しくて困惑してしまうアルバムですね。
テクニカルでありながらプログレッシブであり、Djentサウンドで曲の世界観を非常に歪められていて、本当に難解な作品だと思いました。
世の中にはたくさんの難解なアルバムはあるけれど
個人的に頭に浮かんだのは、先述したHacktivistですね。HacktivistもDjent要素の非常に強い作風のアルバムを作っていますが、Make Me A Donutの方がサウンドのほうが冷たい印象を受けます。
機械的で感情は全くの「ゼロ」に近いというか、難しくしすぎてそこに感情がない気がします。
冷たい感じもするけど酷いっていう感じではなく、ただただ想像をはるかに超えた素人には決して想像もつかない高次元の世界の音楽と言えますね。
難しさもここまでくるとちょっと・・・聴いていてため息しか出ないほどに全く手の届かないプログレッシブな世界です。これは本当に凄すぎます。
楽しむということよりも理解しなきゃという感情が先に来てしまいます
本作の内容があまりに難しすぎてこれは一体何なんだろう?と思ってしまう自分がいます。聴けば聴くほどわからないことが多すぎるんですよ。
でも聴いていて楽しいというのはあるんですよ。でも、楽しもうとすればするほど、出てくるパートを聴いてはこれは一体何なんだろう?と考えさせられるというかどうも引っかかるというか。
肩の力を抜いて聴こうとしても、楽しんでいる感じよりも理解しようとする感覚が働いてしまうという変な感じです。色々と考えてはみるものの、結局何のことやらわからずただただ曲が流れていくって感じですね。
お勧めの曲について
私のお勧めの曲は以下の通りです。
#1「Erratic」
#2「Nominatus Padre」
#3「Skyline」
#4「Valar Morghulis」
#9「Bright Side」
◆#1「Erratic」
静けさから非常にプログレッシブな世界観が作り出され、時にドキッとするようなサウンドが飛び出してきます。
ギター、ドラム、ベースといった楽器が超絶なテクニックで演奏され、聴き手を異次元の世界に誘います。この作品の世界に足を踏み入れたらもう引き返せない、そんな印象を受けますね。
この曲を聴いただけで、本作が非常に難解でテクニカルなサウンドで構成されていることがなんとなく分かる気がしてきます。
◆#2「Nominatus Padre」
ザクザクと刻まれるギターの音色で曲が始まり、非常にテクニカルなリズムで曲が進んでいきます。
さらに複雑な演奏が続きますが、この曲は本当に予測困難で、普通の感覚では先を予想することができません。
なお、曲中で使われているDjent風味の強いサウンドが非常に興奮を引き起こしますね。ふとVeil Of Mayaのことを思い浮かべてしまいました。
◆#3「Skyline」
静かな雰囲気の中で、やはりここでもテクニカルで複雑なギターの演奏は強烈なインパクトを持っています。本当に難しい曲展開に聴き入ってしまいますね。
それにしてもこのリズム感は素人には付いていくことができないような難解なものであり、普通ではありませんね・・・。
◆#4「Valar Morghulis」
曲の前半は比較的ゆっくり目に進んでいく曲なんですけど、2:19からの突如疾走し始めるところにびっくりさせられます。
何ともおかしなスピード感に困惑させられます。今何をしてるんだろう?と、訳が分からなくなるような感じですね。。
◆#9「Bright Side」
この曲は非常に悩ましいほどに独特なギターの演奏が格好良いです。ミドルテンポで進んでいくものの、Djentサウンドが曲の魅力を一段と引き立てていますね。
リズム感が素晴らしく、聴いていて気持ちよく乗ってしまいます。
本作のマイナスかなーって思うところは?
ないですが…難解すぎるアルバムなので、その点は人によってかなり好みを分けそうですね。
色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?
とにかくテクニカルで難解すぎるの表現に尽きますね。でも、個人的には好きなサウンドばかりのアルバムなので楽しめました。
複雑すぎてちょっと付いていけない部分もあるので、じっくり聴きこんで欲しいと思う作品です。
映像
Nominatus Padre
評価
評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)
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