【ロック(メタル)】Trivium 「Silence In The Snow」(2015)

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アルバムについて

アメリカはフロリダ州オーランド出身のメタルコア/メタルバンドのアルバム。

トラックリスト※赤字はお気に入りトラック

  • ①Snofall
  • ②Silence In The Snow
  • ③Blind Leading The Blind
  • ④Dead And Gone
  • ⑤The Ghost That’s Haunting You
  • ⑥Pull Me From The Void
  • ⑦Until The World Goes Cold
  • ⑧Rise Above The Tides
  • ⑨The Thing That’s Killing Me
  • ⑩Beneath The Sun
  • ⑪Breathe In The Flames

お気に入りの曲

  • ②Silence In The Snow
  • ③Blind Leading The Blind
  • ⑨The Thing That’s Killing Me
  • ⑩Beneath The Sun
  • ⑪Breathe In The Flames

好きなところ

キイチのボーカルのうまさ、流麗なギターソロの格好良さはさすがとしか言言いようがないですね。

好きではないところ

アグレッシブな部分がかなり少ないところ。

説明

本作は過去の作品とは異なった内容となっているので、問題作と言われていますね。

結構ネガティブに評価する人もいるようで、それが話題となっています。

というのもかなり激しさが減退し、マットの歌い方もクリーントーンで歌い上げる曲中心となっているためです。全然咆えていません。

激しさは抑えられ、正統派HMに傾倒したアルバムだと言えます。

歌も上手けりゃ演奏も一級品

「Silence In The Snow」を聴いて最初に感じたのはマットってこんなに歌が上手かったかな?歌声格好良かったっけ?なんて思ってしまうほど、いい声してるという点です。

これは才能から来てるものかもしれないけど、めちゃくちゃ演習してるんだろうな、努力し続けての結果なんだろうな、と思う程に惚れ惚れしてしまういい声なんですよね。

たぶん自分が目指す音楽の方向に向かってひたすら練習を繰り返しているからこそここまでのレベルい達してると思うんです。

声だけじゃなく、演奏のレベルも本当に高いです。本当に努力の人なんだろうな、って思いました。

問題作と言われていますが…?

Triviumの音楽性が正統派のメタルをより強めようとしているのはわかるのですが、個人的には2ndでガツンとやられたメタルコア色の強いサウンド、特に激しさに特化してこその格好良さをTriviumに期待していたからこそ、正統派の音楽への傾倒はちょっと寂しいものを感じたものです。

ですが、そういう個人的なこだわりによる作品の見方はやっぱりいけないなと思ったので、一旦過去の作品をできるだけ忘れて肩に力を入れず聴いてみると、これが格好良いと思うようになりました。

先ほども触れましたが、演奏がめちゃくちゃ上手いです。演奏レベルが高くて安心して聴けるのですが、リリースを重ねるごとに上手くなっていると思いつつも、それだだけじゃなくて色々な要素を盛り込みつつ、楽曲のバラエティの豊かさが過去の作品よりも上がっていますね。

ただ最初から最後までそのまま聴きとおしてみると今までにない要素が発見できたり、面白さを感じさせる良質なアルバムだと思います。

確かに落ち着いてしまった印象はあるけどそれだけで評価できない面もある

良い面がたくさんありつつも、過去の作品のような勢いを期待する人にはこのアルバムはちょっと合わない気がします。

そもそもこのアルバムに対してどのように感じるかは人それぞれで、また、Triviumに何を期待するかによってもこのアルバムの捉え方は変わってくるし、アルバムの評価も良くなったりその逆もあったりすると思います。

激しさや勢いなど攻撃的な部分を期待している人には物足りなさを感じてしまうようで、Amazonのレビューを見ると結構評価が分かれているように見受けられます。

私は攻撃的な要素が強い過去の作品のことを一旦忘れてからこの作品に向かい合えたおかげで、かなりはまってしまいました。

そういった意味では、かなり作風が変わったことによるネガティブな印象を持つことなく、深く深く聴きこもうと意識できたのが非常に良かったと思います。

お勧めの曲について

お勧めの曲は以下の通りです。

#2「Silence In The Snow」
#3「Blind Leading The Blind」
#9「The Thing That’s Killing Me」
#10「Beneath The Sun」
#11「Breathe In The Flames」

◆#2「Silence In The Snow」

物議を醸し出しそうなナンバーですね。なにせ1曲目のイントロに続き、2曲目でがつんとかましてくれることを期待していると思いっきり肩透かしを食らいそうです。激しさを抑えた正統派HMなナンバーが始まるわけですからね。

そうはいっても、この曲自体は芯の太さを感じさせてくれる格好良いナンバーです。

先述した通りボーカルのキイチの歌声がまた格好良いんですよね。

曲自体はミドルテンポで展開していくので爽快感はあまりないんですけど、この曲だけでこのアルバムをネガティブに捉えるのはもったいないです。

じっくり聴きこみたくなるようなナンバーです。

◆#3「Blind Leading The Blind」

この曲も、とにかくキイチの伸びのある声が最高に素晴らしいです。そしてTriviumらしさ全開のアップテンポのリズミカルなナンバーが格好いいです。

この曲もガツンと来るようなインパクトはないですが、メロディアスにどんどん進んでいくところが実に格好良く仕上がっていますね。

◆#9「The Thing That’s Killing Me」

ギターソロがめちゃくちゃ素晴らしいんですよね。曲の出だしがかなり速くザクザク刻まれるギターでかつ、アップテンポに展開しつつギターソロが飛び出すあたりはめちゃくちゃ格好良いのですが、ちょっとスピードが止まり、あれ?と肩透かしを食らってしまいます。

ですが、そのあと聴き続けてみるとこれがなかなかのメロディアスなギターが飛び出し、そして先述したギターソロの泣き具合が素晴らしいです。

◆#10「Beneath The Sun」

ミドルテンポで展開していくナンバーですが、スローパートがありちょっと落ち着いてしまっているような印象を受けます。

でもパワーメタルっぽいパートもあり、力強さを感じさせてくれる面白いナンバーですね。

ブレイクダウンパートっぽいパートもあれば、ギターソロの非常に美しさを感じさせるパートもあり、結構聴きごたえのあるナンバーだと思います。

◆#11「Breathe In The Flames」

ミドルテンポのパートがあるものの、軽快にアップテンポで進む展開のパートもあり、そこが非常に格好良いです。

この疾走感はこのアルバムの中では非常にスラッシーなアグレッシブなナンバーだと思います。

作風が変わった、落ち着いてしまった、などなどのネガティブな評価を覆すような、Triviumが決して落ち着いてしまったわけではないことを証明してくれます。

本作のマイナスかなーって思うところは?

ガツンと来るようなインパクトのあるナンバーはなく、激しさは抑えられている点ですかね。

色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?

繰り返しになりますが、この作品に過去の作品のアグレッションを求めるのはちと酷かと思いますし、そう思っていると評価も下がると思います。

マットの歌声に魅了されてしまったせいか、初めにあった激しさを求める気持ちがすっと消えて、作品の魅力に取りつかれてしまいました。

Triviumに今まで通り激しさを求めたくなる気持ちは分かりますが、1曲1曲がとにかく素晴らしいです。味のある、聴けば聴くほどに味が出てくるというか。

気になるのは今後の作品も激しさを抑えた作品となるのかですね。今後の作品もチェックしないといけませんね。

最後に…#5「The Ghost That’s Haunting You」の出だしは、Sentencedの「Crimson」の#5「Broken」の0:27からの部分に似すぎてないですかね? (そのあとは全然異なりますけどね。。)

映像

Silence In The Snow

評価

評価:★★★★★★★★☆☆ (8.0)

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