さて、いきなりですが、「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」なんていう表現を耳にしたことってあります?
まったくもってなんじゃそりゃ?という反応がほとんどでしょうね。
「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」とは?
「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」っていう表現は特にはっきり決まっているわけではないけど、
簡単に言うと↓な感じ。
[su_box title=”「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」って?” box_color=”#3148a5″ radius=”1″]
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- 曲が「ズドドド!」といった感じで、とにかく音が怒涛の如く迸るサウンド。
- その音にただただ耐えるような修行をしているような感覚に近いサウンド。
- あまりにも激しすぎるので、聴いている感じはまさにその音に耐える修行僧にでもなった気持ちになるサウンド。
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全然伝わらないかもしれませんが、こんな感じ。
いや、これを知っていたからと言って偉くもなんともないわけなんですけど。
でも、ちょっと触れておきたいなーって思って書いているんだけれども、
そもそも「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」っていうジャンル。
なんだか少々こじつけ無き気もしてくるそんな言葉ですが、
じゃあどんなバンドが「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」に当てはまるのさ?って思いますよね。
「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」とはどういうアルバムが存在するの?
「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」に該当するアルバムには次のようなアルバムがあります。
[su_box title=”「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」に当てはまる作品” box_color=”#31a533″ radius=”1″]
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- Myrkskogの「Deathmachine」
- Myrkskogの「Superior Massacre」
- Siriusの「Spectral Transition – Dimension Sirius」
- Dodheimsgardの「Satanic art」
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[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=tHGxeTavKqo”]
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=dWy4CCv-g_U”]
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=Ks0qQGY4fI8″]
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=nPqtg-8P0Y0″]
いずれも2000年前後の作品ばかりなので、少々古臭さは否めないですけど(;^ω^)
以上の中でも、取り上げたいのは
その代表バンドであるMyrkskogです。
Myrkskogはアルバムを2枚取り上げましたが、どちらも該当します。
Myrkskogこそが代表各の中でも最高峰といっても過言ではないのです。
Myrkskogってどんなバンド?
ちょっとだけ、Myrkskogについて触れてみます。
[su_box title=”Myrkskogについて” box_color=”#3148a5″ radius=”1″]
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- Mornid Angelにも在籍したことのあるデストラクターがギター!
- Zyklonでベース兼ボーカルのSescthdamonがなぜかドラム担当!この超絶ドラミングをSescthdamonが担当しているのは理解不能レベル
- ドラムの演奏レベルはZyklonのタリムにも勝るとも劣らず、安定感やブラストのレベル、そしてスピードはZyklonの全ての曲が叩けるレベル。
- アルバムの出来栄えはエンペラーのサモス大絶賛!!
- Zyklon結成のきっかけを作ったのはこのMyrkskogであるとも言われている。
- しかしながら、キレッキレなのはこのMyrkskogといっても過言ではない。なぜなら、Zyklonには速さが作品を重ねるごとに減速しているが、myrkskogはスピードに一切迷いがないんです
- デモテープのタイトルは「Apocalyptic Psychotica – The Murder Tape」と、なんだか危険な香りがするタイトル。
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私が今でも強く推したいバンドの一つにMyrkskogの存在があるんです。
全て、というと言い過ぎかもしれないけど、とにかくブルータル至上主義の考えの欲望にがっちりはまるサウンド。
それがMyrkskogなんです。
[su_box title=”Myrkskogのサウンドを表現すると” box_color=”#d9a13a” radius=”1″]
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- Morbid Angel譲りの不穏・不気味なドロドロなリフ。
- とにかく詰め込むだけ詰め込んだ、もうこれ以上隙間がないと思えるほどに詰め込んだドラム。
- アルバム全体に漂う世界観はまさに呪詛に埋め尽くされた絶望しかないほど無慈悲な世界。
- 存在するすべてのものを粉々にする殺戮機械と化した音楽
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Myrkskogのアルバムに出会った時は、とにかく最高!もうMyrkskogしか考えられない!毎日聴いてます!
そんな感じで浮かれまくってました。もう狂いに狂うほどに聴き続ける日々。
なにせこれほどまでに速くて過激で、そして最高に格好良くて。
でも、当時はZyklonが表れて、Emperorの知名度も手伝って、どんどんZyklonが取り上げられる日々。
だがMyrkskogは一向に知名度が上がらない。そりゃどこもMyrkskogなんて取り上げられることは無いんだもの。
Zyklonと寒冷性があるのに、なぜかMyrkskogは全く国内で扱われることなどないまま。
本当にMyrkskogの認知度は相当低いのがかなり納得いかない。
これはあかん…あかんやんか!誰もわかってくれない!
と思いながらも、なかなか厳しいもんだなあと今はしみじみ思うわけです。
まあそんな寂しさを感じながらも、やっぱりmyrkskogのサウンドで舞い上がるわけですよ。
音がブリザードのように降り注ぐ音の嵐がもう絶品!
ブリザードのような(とは言ってもリアルで見たことは無いんですが…)、そしてナイアガラの滝のような(こちらも見たことは無いのですが)、
音の洪水ともいう形容がしっくりくる、超暴虐的サウンド。
ブラックメタルを多少かじっているから、すんなり受け入れられた気もするけど、
MardukやDark Funeralのような猛者もいるけど、それとはまた違う質感。
過去にどなたか、Myrkskogのサウンドを、「音のナイアガラの滝のど真中で耐える修行僧になった気分になる」と評しており、
確かにこの音楽を真っ向から向き合い聴き続けようものなら、
まさに修行に耐える修行僧みたいなことを想像して面白いこと言うなあーと今でも感心してしまうのである。
Myrkskogはいまだに3rdアルバムをリリースすることなく、2016年にもなったわけですが。
FacebookやYouTubeなどチェックしてみると、ライブは細々と(?)出演しているものの、
新作の話は聞かれることなく、この先も時間だけが過ぎていくんだろうか。
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=d7TuA0mB4UQ”]
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=OZWFjy1eVj4″]
「ナイアガラの滝に耐える修行僧系デスメタル」の代表として、Myrkskogの新作がリリースされるのをただただ待つ日々なのです。