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アルバムについて
イタリアのゴシックメタルバンドの1stアルバム。
トラックリスト※赤字はお気に入りトラック
- ①Cold Waste
- ②The Wandering
- ③Death Is Our Freedom
- ④Departure
- ⑤Eschaton
- ⑥Last Minute Train
- ⑦Ladykiller
- ⑧The Fall
- ⑨Days Of Nothing
- ⑩Into The Lips Of The Earth
お気に入りの曲
- ①Cold Waste
- ②The Wandering
- ③Death Is Our Freedom
- ⑨Days Of Nothing
好きなところ
心が奪われるほどに美しいサウンドが魅力的なところ
好きではないところ
パートによっては地味な部分もあるので、飽きてしまうところがあるかもしれません。
説明
この作品の第一印象は、ゴシックサウンドの中でも秀逸と言わざるを得ないほどに素晴らしい点です。
なんと言っても、美しく切ない狂おしいほどに哀しみを帯びたダークで耽美的なメロディが最高級のレベルに達しており、非常に魅了されます。
数多くあるゴシックアルバムの中でも非常に美しいサウンド
本作から聴かれるメロディが本当に美しく、その魅力からまるで逃げることができなくなるような魔力的な力を感じます。
その美しさに深く心地よく沈んでいく感覚が何とも心地よいんですよね。ここまで美しいメロディは他ではなかなか聴くことはできないと思います。
タイトルトラックに選ばれるだけあって
収録されている曲の中でも#9「Days Of Nothing」は本当に危険過ぎるほど美しいメロディがやば過ぎます。
非常に悲しみに満ち溢れているからなのか、なぜに心が奪われていく感覚に陥るんだろう?と思わせる危なさがたまらないです。
翳りのあるゴシックサウンドも聴きどころの一つ
ゴシックなサウンドが特徴的なこのアルバムには、悲しいだけではなく美しいメロディアスなパートも多く含まれています。
特に秋や冬の悲しげな時期に聴くと、何か胸をかきむしられるような非常に強烈な印象を受けると思います。
メロディの美しさが言葉では表現しきれないほど素晴らしいからであり、その魅力は非常に強力です。
美しいとメロディはポジティブなものばかりではなく、かなりネガティブなメロディであり、哀しみが支配し、胸が苦しくなるような切ないムードが満ちています。
ですがそのネガティブな要素は決して絶望的ではなく、わずかに光が差し込む世界でもあります。
作品の中の世界では救いようのない哀しみに包まれていますが、僅かな希望がかすかに差し込み、ずるずるとその世界に聴き手を引き込んでいきます。
#9「Days Of Nothing」のメロディインパクトが強烈すぎて
#9「Days Of Nothing」は他のどの曲よりも圧倒的な存在感を持っています。
このサウンドは非常に危険であり、近しいバンドで例えばDaylight DiesやKatatonia、Opethとは比べ物にならないと言っても言い過ぎではないと思うんですよね。
#9「Days Of Nothing」は本当に凄まじく、聴くだけで胸が苦しくなります。曲の中にある世界には悲しみだけが存在し、絶望にも近い哀しみが広がっています。
お勧めの曲について
私のお勧めの曲は以下の通りです。
#1「Cold Waste」
#2「The Wandering」
#3「Death Is Our Freedom」
#9「Days Of Nothing」
◆#1「Cold Waste」
優しい出だしに心が奪われてしまいそうですが、力強いゴシックサウンドが展開されていきます。
The Foreshadowingで存在感が非常に強いのはボーカル「Marco Benevento」(以下マルコ)です。彼は非常に素晴らしい歌声を聴かせてくれますね。
伸びのある声で、印象的です。彼が歌うこの曲は、曲の暗さにぴったり合った歌い手だと思います。
けだるくズーンとした曲の中に、悲しみに満ちたギターのサウンドが心に響いてくる感じが好きですね。
聴いているとネガティブな気持ちになりそうですが、美しいメロディがそれを和らげてくれる微妙なサウンドがどこか心地よさを感じさせます。
◆#2「The Wandering」
かなり重苦しい世界観が広がるナンバーですが、暗さの中にも美しさを感じることができ、その美しさが心地良いんですね。
メロディの美しさは決してネガティブな気持ちにさせず、希望を感じさせる力を持っています。
非常に心地よいゆっくりとした時間が流れていきます。また、マルコの歌声も素晴らしく、心地よさを感じさせてくれます。
◆#3「Death Is Our Freedom」
美しさが先述した2曲よりも上回るナンバーです。美しく、そして切なく展開していく中で、重苦しい楽器の音がわずかに聴こえてきますが、美しさが非常に目立ちますね。
心地よいスピードでゆっくりと進んでいくところが聴いていて心地よいです。どこか安息を感じさせてくれる癒しにも近いパートが心を魅了し、止まりませんね。
優しさすら感じさせるこの曲はきっと気に入るはずです。
◆#9「Days Of Nothing」
この曲は非常に危険なほどにメロディに魔力的な危険さを感じます。他の曲と比べて尋常ではないほどにメロディの美しさがあります。
身体の力が抜けていくようで、どこか心がこの曲に奪われていくような感覚です。これほどまでに美しいメロディは聴いたことがありません…と思わせるほど衝撃的な曲です。
本作のマイナスかなーって思うところは?
パートによっては地味な部分もあるので、飽きてしまうところがあるかもしれません。
色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?
このアルバムの知名度はかなり低そうですが・・・この作品を知っている人がどれくらいいるのか…と思いながらも、やはりこのアルバムは多くの人に知ってもらいたいと思います。
#9「Days Of Nothing」の素晴らしさは私の思い入れもありますが、一人でも多くの人に聴いてもらいたいですね。
本作はゴシックメタルが好きな人にはぜひ聴いてもらいたいアルバムです。リリースされてから時間が経っていますが、ぜひお勧めしたいゴシックメタルアルバムです。
映像
Days Of Nothing
評価
評価:★★★★★★★★★☆ (9.0)
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